「Made in USA」の魅力と現在のアメリカ製衣料の現状とは
古着好きの間で根強い人気を誇る
「USA製(Made in USA)」のアイテム。
特にデニムやTシャツ、スウェット、ワークウェアなどの古着市場では、
タグに「Made in USA」と書かれているだけで一気に注目され、
価格も上がる傾向にあります。
では、なぜこれほどまでに
USA製の古着が評価されているのでしょうか?
そして、そもそも現在のアメリカでは衣服は作られていないのでしょうか?
この記事では、その理由と背景を深掘りしていきます。
【1】USA製の古着が人気の理由とは?
◎ 高い品質と縫製技術
アメリカで製造されていた時代(〜1990年代初頭)の衣類は、
厚みのある生地、丁寧な縫製、タフな作りが特徴でした。
特にワークウェアやデニムに代表されるような、
耐久性を重視した作りは今でも評価されています。
◎ ヴィンテージとしての希少性
アメリカ国内での衣類生産は1990年代以降、
コスト削減のため海外にシフトしていきました。
そのため、
**「USA製=今はもう作られていない貴重なもの」**
という認識があり、ヴィンテージとしての価値がついています。
◎ アメカジ文化との親和性
日本では1990年代以降、アメリカのカルチャーをルーツに持つ
「アメカジ(アメリカンカジュアル)」スタイルが大流行しました。
リーバイス、チャンピオン、ラッセル、ハーレー、カーハートなど
USAブランドの本国製アイテムは、
その象徴として今も憧れの的です。
【2】アメリカではもう衣服を作っていないのか?
完全に「作っていない」というわけではありません。
ただし大多数の量産品は
中国、ベトナム、バングラデシュ、メキシコなど海外生産
に移行しています。
◎ 現在もUSA製はあるが「高級ライン」が主流
現在のアメリカ国内では、
ラグジュアリーブランドや
クラフト系ブランドが一部で「Made in USA」を掲げています。
その多くはハンドメイドや少量生産で、価格も高価。
大量生産のTシャツやジーンズなどは、ほとんどが国外生産です。
◎ 古着市場でのUSA製=「もう作られない時代の産物」
そのため、現行品のUSA製がほとんど見かけない今、
古着の中にあるUSA製はノスタルジーとクオリティの象徴
として人気があるのです。
【3】まとめ:
USA製古着は
“モノの良さ”と“時代背景”が価値
USA製の古着が人気の理由は、
単なる「アメリカ産だから」ではありません。
-
すでに大量には作られていない「時代の証」
-
当時のしっかりした作りと品質
-
アメカジカルチャーの象徴
これらが複合的に作用して、
今もなお「USA製」の古着には価値があるのです。
もしあなたのクローゼットに「Made in USA」の古着が眠っているなら、
それはただの服ではなく
“歴史と文化が詰まった一着”かもしれません。