BIG MAC・SEARSに代表される
ヴィンテージで人気のストアブランドとは?
― 歴史・背景・現代で評価される理由 ―
はじめに:ストアブランドとは
**ストアブランド(Store Brand)**とは、
百貨店や大型チェーンストアが
「自社専用ブランド」として
展開していた衣料品のことを指します。
20世紀前半〜中頃のアメリカでは、
・J.C.Penney
・SEARS(Sears, Roebuck & Co.)
といった巨大百貨店が、
自社で企画・製造・販売までを行う衣料品ラインを持っていました。
当時のストアブランドは
「安価で丈夫」「労働者の日常着」が目的で作られており、
結果として 非常に質の高いワークウェア が多く生まれました。
そのため現在では、
ヴィンテージ古着市場で再評価され、
高い人気を誇っています。
BIG MAC(ビッグマック)とは
ブランドの成り立ち
**BIG MAC(ビッグマック)**は、
アメリカの老舗百貨店
**J.C.Penney(ジェイシーペニー)**が展開していた
代表的なストアブランドです。
誕生は 1920年代初頭。
当初から、
・ワークシャツ
・オーバーオール
・デニムパンツ
・フランネルシャツ
など、
労働者向けの実用服を中心にラインナップしていました。
BIG MACが評価される理由
BIG MACがヴィンテージで人気の理由は、
・ヘビーオンスな生地
・無骨な縫製
・実用性重視のディテール
・着込むほどに味が出るエイジング
といった、
当時のアメリカ製ワークウェアらしさが色濃く残っている点です。
特に
1950〜70年代のUSA製オリジナルは評価が高く、
現在も古着市場で安定した人気を誇ります。
現在のBIG MAC
現在、
オリジナルのBIG MACは生産終了していますが、
・復刻モデル
・日本企画による再評価
・アメカジブランドとの関係性
などにより、
**ヴィンテージ文脈では“伝説的ストアブランド”**として
語られ続けています。
SEARS(シアーズ)とストアブランド文化
Searsとは
**Sears, Roebuck & Co.(シアーズ)**は、
20世紀のアメリカを代表する総合百貨店です。
特に有名なのが
カタログ販売文化。
地方に住む人々でも、
郵送カタログを通して衣類・家具・日用品を
購入できる仕組みを作り、
全米に大きな影響を与えました。
そしてSearsは、
数多くの名ストアブランドを生み出した存在
でもあります。
Sears系の代表的ストアブランド
Hercules(ヘラクレス)
Searsを代表する
ワークウェア・アウトドアライン。
・デニムジャケット
・ウールジャケット
・オーバーオール
など、
無骨で重厚なアイテムが多く、
現在のヴィンテージ市場でも非常に人気があります。
Roebucks(ローバックス)
1940〜60年代に展開された
デニム・カジュアルライン。
Levi’sの対抗的ポジションとして展開されており、
Sears版ヴィンテージデニムとして評価されています。
Toughskins(タフスキンズ)
1960〜70年代に展開された
高耐久パンツライン。
「破れる前に子どもが成長する」
というキャッチコピーで有名になり、
アメリカ家庭に広く普及しました。
Pilgrim(ピルグリム)
主に
・シャツ
・ワークシャツ
・カジュアルウェア
を中心に展開していたライン。
シンプルながらも
生地や縫製に時代性があり、
古着好きから安定した支持を得ています。
その他、ヴィンテージで人気のストア系ブランド
ストアブランド文化の中で、
ヴィンテージ市場でよく見かける名前としては、
・Montgomery Ward(モンゴメリーワード)
・JC Higgins
・Pay-Day(J.C.Penney系)
・Towncraft(J.C.Penney系)
なども挙げられます。
これらは
**当時の“普通の服”**として作られたからこそ、
今見るとリアルで魅力的な存在です。
ストアブランドが一度消え、再評価された理由
1970年代以降、
・大量生産
・海外生産
・ファストファッション化が進み、
かつてのストアブランドが持っていた
「丈夫さ」「作りの良さ」は失われていきました。
しかし現代では、
・USA製
・無名だが作りが良い
・当時の生活を感じられる服
として、
ヴィンテージストアブランドが再評価されています。
まとめ:ストアブランドは“アメリカの生活史”
BIG MACやSEARS系ブランドは、
・有名デザイナーが作った服ではない
・流行の最先端でもない
それでも、
「当時のアメリカ人の日常を支えた服」
という点で、
非常に価値のあるヴィンテージです。
ロゴやブランド名だけでなく、
背景を知ることで、
ストアブランド古着は何倍も面白くなります。













