戦場のアリア | 蘭のブログ

戦場のアリア

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2005年、フランス、ドイツ、イギリス、ベルギー、ルーマニア
監督:クリスチャン・カリオン


1914年、第一次世界大戦下、フランス北部のデルソーでわずか数十メートルを隔てて
築かれた二つの塹壕。一方にはドイツ軍、もう一方にはスコットランド軍の援軍を待つ
フランス軍。激しい戦闘が続き戦死者が絶えない。
クリスマスの日、皇太子の前で歌を披露することになり、ドイツの花形テノール歌手ニコラウス
(ベンノ・フユルマン)は妻であるソプラノ歌手のダイアン(アナ・ソレンセン)と久しぶりに再会する。
コンサートを終えて塹壕に戻ったニコラウスはツリーを手にして素晴らしいテノールを響かせる。
それに合わせてスコットランド軍からバグパイプの演奏が聞こえてくる。
三軍はいつの間にか一緒に聖歌を歌いだした。


言葉も違い、立場も環境も違う3つの国の兵士たちが、歌という媒体をもとに、一つになれる。
本当は、誰も殺したくないし戦いたくなんかないのに。
一人一人は温かく思いやりのある良い人たちなのに、なんでこんなに残酷になれるのか…と
戦争映画を見ているといつも思います。

今回は一夜限りの休戦でしかなかったけれど、ドイツ軍の将校は人間らしい気持を取り戻せたし
(それで罰を受けることにはなったけれど)歌を通して心を通わせられるかもしれない、
まだ人間も捨てたものじゃないかもしれない、と思えた映画でした。