クィーン | 蘭のブログ

クィーン

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2006年 イギリス
監督:スティーヴン・フリアーズ


ダイアナ妃の事故を私たちもメディアもどうしてもきれいなダイアナ妃を中心に
見てしまうが、この映画はこの事故を王室側から描いていて興味深い。

王室から見ればダイアナ妃は
「王室が守ってきたものを、後ろ足で砂をかけた女性」
であり、その妃を弔うのにあたり、女王がブレア首相に突きつけられた

・バッキンガム宮殿に半旗を掲げること
・静養地からロンドンにすぐに戻ること
・ダイアナの棺に別れを告げること
・テレビでダイアナ妃の死についての声明を発表すること

という4つの条件はどれも腹立たしく思うものだったに違いない。

結局これ以上王室と国民との関係を悪くするわけにはいかないと、女王はメディアで
声明文を読み上げることになる。
今まで王室はダイアナ妃に対してなぜあんなに冷たいのかと思っていたのだが、これを見て
(勿論推察ではあるのだろうが)王室には王室の理由があるのだと納得した。

それにしてもエリザベス女王役のヘレン・ミレンは女王が乗り移ったかのようにそっくりで
見事!女王の苦悩をよく表現していると思った。

皇太后(シルヴィア・シムズ)がとぼけた味を上手く出していてとてもよかった。
それにしても王室の「気分転換に鹿狩りに行く」という感覚はよくわからない。

ブレア首相役のマイケル・シーンはこの撮影の合間に「ブラッド・ダイアモンド」の撮影に
参加していたとのこと。最近映画でよく見かけ、売れっ子の俳優さんになりました。
私は「オスカー・ワイルド」の彼が忘れられませんが…。