バッテリー | 蘭のブログ

バッテリー

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 2007年3月

天才ピッチャー原田巧は中学入学を前に父親の転勤に伴い、家族で岡山県に引っ越してきた。
母の実家で一緒に生活することになるおじいちゃんは、かつて教え子を甲子園出場目前にまで
育てた名コーチであり、巧の一番の良き理解者だった。母親は病弱な弟青波ばかりに気を取られ、
巧の野球にまったく理解を示さない。そんな巧の前に同級生になる永倉豪が現れ、巧の才能に憧
れ惚れ込んだ豪はバッテリーを組もうという。
中学に入学した巧は、そこで中学野球が教師による支配と管理のもとに行われる教育の一環であ
るという事実に直面する。



野球が大好きで、野球をするのが楽しくてたまらないという「野球少年」たちがスクリーンいっぱい
に映し出され、見ていて楽しくなります。
青波を仲間に入れて遊んだ三角ベースに、横手との試合に向けてトレーニングを積む姿に、野球が
好きなんだという気持ちがあふれているように思いました。


病弱な青波に比べ、野球にも秀でた才能を持ち健康な巧に「八当たり(かもしれないと母親自身が
言っています)」で辛く当るお母さんや、野球に理解を示さない校長先生、自分が我慢して築き上
げてきたことを無駄だったと思わせるような巧の態度にクサる上級生…暗く重くなってしまいそう
な映画を、一人豪君の笑顔が救ってくれます。彼の笑顔は最高ですね。


「巧は病気に苦しむ青波のかわりに野球をしているんじゃないか。巧の野球は祈りだと思う。」と
いう父親の台詞は、原作の巧が野球をする理由とあまりに違い過ぎ戸惑ってしまいますが、映画と
してまとめるには仕方が無いのでしょうか。


母親は最後に巧を素直に認めグラウンドに駆けつけますが、見ている側の辛さを引張り過ぎのよう
にも思いました。あそこまで引っ張るならいっそ母親は理解を示さないままで終わってもよかった
のでは…(原作のように)。
それと、母親はマウンドに立って一球目を投げ込んだ直後の巧に声をかけますが、試合中の大事な
場面でそれはないですよね。


巧のイメージとしてはむしろ大きくなった青波がピッタリかな…などと思ったりして…。