アップルシード | 蘭のブログ

アップルシード

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2004年 監督:荒牧伸志

西暦2131年、世界を壊滅状態に追い込んだ非核大戦直後の時代、荒廃の中で人類が
手にした理想郷<オリュンポス>
その50%はクローン人間であるバイオロイドで構成されている。バイオロイドは感情を抑制
されているため、妬みや怒りなどの激しい感情を持たず、争うことが無い人間の理想の形を
している。
美しい女性兵士デュナン・ナッツ(小林愛)は戦闘の最中拉致され、ヒトミの指示でオリュン
ポスへ連れて行かれる。そこでかつて恋人であったプリアレオス(小杉十郎太)と再会するが
かれは戦闘で体を失っており、今はそのほとんどが機械の体となっていた。


攻殻機動隊の士郎正宗さん原作の漫画の近未来SFアクションアニメです。
人物も3Dで表現した 3Dライブアニメでこれが初の試みだそうです。

人の動き、顔の表情をそのままアニメとして取り込み、背景などは実写かと思うくらいに
精巧です。

10月20日、アナザーストーリーである「エクスマキナ」公開に先立って、Yahoo動画で無料公開中
です。

内容は、勧善懲悪紋切型でオリジナリティーに欠けていると酷評されていますが、3DCGアニメとして
見る限りは美しく、迫力もあり見ごたえ十分だと思います。

ヒトミが「バイオロイドは感情を抑制されているので<愛する>という感情が言葉としてしか
理解できない」と悲しそうに言うのが印象的でした。
人間が自然に反し人間を超える理想の生物を作り出そうとする怖さや、少人数の権力者(ここでは
球体に乗ってふわふわ浮いているおじいちゃんたち)の勝手な判断で、世界や人類の未来が
決まってしまいそうになる恐怖、というメッセージは、しっかり伝わってきました。

デュナンは素晴らしい戦士であるにもかかわらず、少々大人しすぎるように思いましたが、
とても綺麗だしなかなか魅力的な女性として描かれています。
それに比べると、プリアレオス・ヘカトンケイレス(ギリシャ神話に由来)が少々物足りない。
機械の体なので仕方がないのですが、もっとデュナンへの思いを前面に出しても良かったのに。
小杉さんの声が魅力的なだけにさらに勿体なかったです。

ヒトミの恋人的な宮本義経は森川智之さんでした(最後まで気がつかなかった(^^ゞ)

バイオロイドを根絶しようとする軍人ハデスに子安武人さん。悪い人ですが声は素敵!

ラストでガイアの爆破を阻止するために入れなければならないキーワード<HITOMI>
デュナンはキーボードを懸命に叩きますが、この最後の<I>がどうしてもはいらない…。
バーでヒトミが寂しそうに言っていた「<愛>するという気持ちがわからない…」
これが、このアニメのキーワードでもあったのですね。