「ラヴァーズ・キス」吉田秋生 | 蘭のブログ

「ラヴァーズ・キス」吉田秋生

悪い噂が多いがカッコイイ藤井朋章と交際を始めた川奈里伽子、この二人を
中心に、オムニバスで「好き」という気持が綴られていきます。

藤井先輩にあこがれ、あこがれが「好き」に変わっていく鷺沢高尾、
そんな高尾に一目ぼれし、同じ高校へ入学してきた緒方篤志、
里伽子に惹かれている親友の尾崎美樹、そんな美樹に恋心を抱く里伽子の妹依里子、

お互いの複雑に入り組んだ気持ち。それぞれ辛い思いをしながらも
「好きになってしまったものは仕方がない・・・」

自殺未遂するほど辛い過去をもつ朋章、いつもいい子でいなければならなかった里伽子、
欲しかったものすべてをお姉ちゃんに取られてきたと思う依里子、
同性を好きになったことに戸惑いながらも気持を止められない高尾と緒方、
そしてやはり絶対にかなわぬ思いだけれど、一生好きだという美樹、
そんな美樹を姉を恨みながらも切なく見つめる依里子、
依里子は姉を嫌いだったけれど、美樹の気持ちを知り最後には姉の思いも理解していきます。

あまりにもそれぞれの気持ちが切なくて、涙が出てきます。
色々な思いが詰まった様々な形のキス・・・
それは決して甘いものではなく、その何倍もの辛さを含んでいるのです。