「白バラの祈り」

1943年 反政府運動組織「白バラ」のメンバーでミュンヘン大学の学生のゾフィー・ショルは
同大学の医学生である兄ハンス・ショルと一緒にミュンヘン大学で反ナチ運動のビラを階段から
ばら撒いたところを大学職員に見つかりその場で逮捕されてしまう。
二人は反ナチのビラだとは知らずに階段から落としたと否認していたが、ハンスの机から大量の切手
やビラの草稿、ブローブストからの手紙などがでてきたことにより、裁判にかけられてしまう。
たとえ死刑が確定しても本来99日間の猶予があるはずであったにもかかわらず、ゾフィー、ハンス、
ブローブストの三人は判決の出たその日のうちにギロチンにかけられてしまう。
「白いバラ」はドイツのミュンヘン大学の学生が中心となって活動した非暴力主義の反ナチス運動組織
です。1942年から1943年にかけて活動し、その間に6冊のリーフレットを作成していますが、6冊目の
リーフレットをまいた際にゾフィーとハンスが逮捕され、その後メンバー6人が処刑されてしまったため、7冊目が出ることはありませんでした。
21歳のゾフィーの意志の強さにただただ驚くばかりです。冒頭では友人と音楽を聴きながら一緒に
口ずさむごく普通の女子大生なのですが、その最中に「出かけなければ…」といってアジトでのリーフ
レット作りに出かけていきます。学生としての普通の生活と、命をも脅かすような危険な反ナチス運動
とが同時に存在しているというのが戦時下というものなのだなと思いました。
自分達の命が危険だとわかっていても行動に移さざるを得なかった、そういう思いは二度としたくない
のですが。