「牛に願いを」 | 蘭のブログ

「牛に願いを」

はじめ題名から敬遠していたのですが、このドラマはこの夏のクール
一番のお勧めドラマかもしれません…。


北海道北美別に東京から実習にきた関東農業大学の6人の
ひと夏の成長物語です。

このドラマが面白そうなのは、この6人が抱えているそれぞれの複雑な背景です。
登場人物一人一人がとてもよく設定されています。

主人公の高清水クンは、もともとこの地元の出身。
しかし稼業の酪農を継ぐつもりは全くなく、奨学金まで借りて大学へ通っているのに、
大学をやめて都会で暮らしたいと思っています。
実習先である実家の父親とことごとく対立します。

このチームのリーダー的存在の真野クンは、父親が農水省、兄が論文をバンバン出して
活躍している農学博士というエリート一家の次男です。
いつも期待されているのは兄で、自分の存在を家族になんとかアピールしたいと思っています。

若松クンは本来画家志望。環境デザイン科を美術学科と間違えて入学してしまったという
とぼけた学生です。性格もいたってマイペースでぼんやりしていて、つかみどころがありません。

藤井さんは在学中になんとか結婚相手をみつけようと頑張っています。そのために短大から
編入してきました。

末永さんは実家がペットフードで有名な会社を経営しているお嬢様で、実習など全くやる気が
ありません。作業にも非協力的でいつもヒラヒラした服を着ていて、常になるべくサボろうと
しています。

千葉さんは優等生で、自分の離散してしまった家族を思い、家族で楽しんでもらえるような
牧場を作りたいという夢を持っています。張り切りやですがその張り切りが空回りして
みんなに迷惑をかけ、落ち込みます。

克也クンは北美別で母親と二人で競走馬を育てている、素朴な青年です。
昔からよく知っていて兄と慕う高清水クンが帰ってきたことをとても喜んでいますが、
都会へ出て変わってしまった彼に戸惑いを感じています。


この人物設定を見ただけでも面白そうだと思いますが、さらにこの町が財政破綻に追い込まれ
そうで、それを回避するためには、この実習を成功させなければならないという政治的な問題も
絡んできて、事態はいよいよ複雑なのです。


実習生6人ともがそれぞれマイペースで、なかなかうまくまとまらないのですが、
この夏が終わるまでの間に、どのように変わっていくのか楽しみです。