幸福な食卓 | 蘭のブログ

幸福な食卓

「幸福な食卓」 瀬尾まいこ



やっと文庫版になったので、読めました。

評判を散々聞いていたので、とても期待して読みましたが・・・

(この本がとても良かったと思う方、ごめんなさいね)


誰かが欠けても、いつもきちんと決まった席順で食卓をかこむ、
そういう律儀なところがなければ、もっとみんながいい加減であることに
平気だったら・・・この家族は、まったく違っていただろう。

のんびりした語り口と、ゆったりとしてみえる人物像から、あまり不自然には
思えないのだけれど、実はこの家族はとっても変だ。
脱力してみえる一人一人がとても神経質で、考えすぎないように自分を制御している。
みんなが家族を思い合っているように見えますが、本当?


本の帯に「涙が溢れるほどに優しくて、温かい」「切なさの分だけ家族はたしかにつながっていく」
とあるのですが・・・そう?

読みやすい本です。
文章は上手いと思います。
吉川英治文学新人賞を受賞しているので私がとやかく言っても仕方がないのですが。

ふわふわしすぎていて、何か足りないのです。
多分今時はこういう作品がが好まれるのだと思いますが。
上手く言えないのですが、ムズムズする。くしゃみが出そうで出ない時のような。
もうちょっと突っ込んで欲しいのです、すべてに。
特に直ちゃん。あなた、もっと言いたいことあるでしょ?

というわけで、力の抜ける一冊でした。

(私の中で、直ちゃんの顔がどうしてもテゴマスの増田君になってしまい困った。
 映画では平岡祐太さん、ですか。イメージちがうなぁ)