『ある子供』 | 蘭のブログ

『ある子供』

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2005年  ベルギー  フランス
監督・制作・脚本  ジャン・ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟

20才のブリュノ(ジェレミー・レニエ)と18才ソニア(デボラ・フランソワ)に
赤ちゃんが生まれた。ブリュノは少年スティーブ(ジェレミー・スガール)を手下のように
使って、引ったくりや盗みをしてその日暮らしをしている。子供ができたので、きちんと
働いて欲しいと思うソニアだが、ブリュノには真面目に働く気が全く無い。

ある日職業斡旋所の列に並ぶソニアを残して、赤ちゃんを散歩に連れ出したブルノは散歩の途中で
赤ちゃんを売ってしまう。ショックを受けたソニアは倒れてしまい、病院に運ばれる。
ソニアに訴えられ、赤ちゃんは買い戻すが、ソニアはブリュノを許さず、家から追い出して
しまう。

金に困りスティーブを使って引ったくりをしたブリュノだが、スティーブが捕まり、自首する。
服役中のブリュノをソニアが訪れる。ブリュノはソニアの手を握り嗚咽をあげるのだった・・・。



・・・というのがこの話の全てです。

赤ちゃんが生まれ親にはなったものの、若く、見ていて危なっかしいような二人です。
流石に赤ちゃんを産んだソニアには親としての自覚がありますが、ブリュノにはそれが
全くありません。
結局同じように犯罪を犯してしまうのですが、ブリュノの中でも何かか変わり始めた
気がします。この後の二人は、無事に子供を育てていけるのではないか、そう思わせる
ラストでした。

往来を走る車の音がやけにうるさい、と思いながら見ていたのですが、
この映画は、音楽が全く使われていないことに気がつきました。
実際に聞こえる音以外の音が入らないのです。
淡々と進んでいく画面には、音楽で盛り上げたりする必要がないのですね。

思わず見入ってしまう映画でした。