ミリオンダラー・ベイビー | 蘭のブログ

ミリオンダラー・ベイビー

制作年度・・・2004年 アメリカ
監督・・・・・クリント・イーストウッド

第78回(2005年)アカデミー賞 作品賞、監督賞、etc.

ロサンジェルスのダウンタウンにある小さなボクシング・ジムを営む
老トレーナー、フランキー(クリント・イーストウッド)。その指導力には
定評があったが、選手を大切に育てるあまり、成功を急ぐ優秀なボクサーに
ジムを去られてしまう。
そんなある日、31歳になる女性マギー(ヒラリー・スワン)がフランキーに
弟子入りを志願する。女性ボクサーは取らないというフランキーに、マギーは13歳から
ウウェイトレスをして極貧の生活を支えてきたが、やっと初めて楽しいと思えるもの
を見つけた、という。フランキーのすげない態度にもくじけず、マギーはジムに通い続ける。
フランキーの親友スクラップ(モーガン・フリーマン)は一人黙々と練習を続ける
マギーの素質と根性を見抜き、目をかける。
やがて根負けしたフランキーはマギーのトレーナーをひきうけるが・・・。

才能が開花しどんどん勝ち進んでいくマギーの栄光と無念さが、スクラップの目を通して
語られていきます。
終止一貫して、弱いもの、虐げられたものへの暖かく優しい心遣いが感じられます。
マギーは常にトレーナーフランキーに
「相手の中に入っていけない。どうすればいいの、ボス!」
「どうすれば勝てる、ボス!」
と聞きます。そのたびに的確な指示をあたえるフランキーは、マギーにとって
信頼できるトレーナー以上の存在になっていきます。

最後、尊厳死についても考えさせられますが、尊厳死の是否よりも
ボクシングが生きるすべてだったマギーには、あれ以外の結論は出なかったのではないか
と思います。

ただ、その場をだまって去っていき、二度とジムにも戻らなかったフランキーの
その後が心配で気になります。
手塩にかけた愛するマギーを自分の手で苦痛から解放しなければならなかった
フランキーは、マギー以上に辛かっただろうから・・・。