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改めて、日本の医療制度について考える
こんにちは!
田中友紀(たなかゆき)です![]()
私はふらっと本屋さんに立ち寄り、そのとき目に留まった本を手に取るのが好きなのですが、おとといは目的を持って訪れました。
この本を買うために。
「くもをさがす」西加奈子
西さんがカナダに移住したことは前に何かで読んで知っていました。
そして、この本が出て。
今年の夏にカナダに渡航することを決めてから、必ず読もう!と思っていました。

昨日一気に半分読み、今日明日には読み終わりそう。
西さんのカナダでの生活や、ガン治療について、たくさんたくさん書いてあり、感情が揺れまくりながら読んでいます。
今日は、カナダの医療事情を知った上で改めて、日本の医療制度について考えてみたいです。
カナダは日本と同じく、国民皆保険制度。
つまり、国民全員が公的医療保険で保障されます。
そして、窓口負担なしで診察を受けられます。
と読むと、カナダいいね~となりますね。
けど、当然デメリットもあって。
カナダでは日本のように自分の意志で診療科を選ぶことはできません。
まずは「ファミリードクター」と呼ばれる総合医の診察を受け、しかるべき専門医への紹介状を書いてもらい、予約をとります。
「ファミリードクター」がいない場合は、「ウォークインクリニック」で診察を受け、あとは同じ流れをたどります。
どんな症状でも、例え軽症でも、このステップを踏まないと先に進めないんですね。
また、徹底して症状の深刻度・緊急度が優先されるので、軽症だと診察が数週間後になることもあるのだとか。
そして、例え深刻・緊急であったとしても、診察までの待ち時間が長いのは常態化しているそうです。
西さんの本を読んでいると、そのあたりの苦悩が手に取るように伝わってきて、改めて、今自分の置かれている環境の、日本の医療制度の、有難さを感じました。
もちろん、カナダの医療システムで実現されている、
お金のあるなしで命に差が出ない。
命が平等に扱われる。
それは本来の医療のあるべき姿なのだと思うし、自分にお金がなかったら、とてつもなく有難い制度だと思う。
受けられる医療がとても高度な水準だということも、大きな安心材料だと思います。
けど、西さんのように、ガンという緊急度の高い病気にかかってもなお、すぐに診察してもらえない不安はいかばかりかと。
人はどうしたって、自分の手にしているものは当たり前になるので、そこへの感謝を忘れてしまいます。
けど、改めて、日本の医療制度って本当に素晴らしい。
たしかに保険料の負担はあり、窓口でも3割は払います。
それでも、高額療養費制度で自己負担の上限は決まっている。
そして、私たちはいつでも自分の意志で、行きたい病院を選んで診察を受けられる。
待ち時間が長いこともあるけれど、数週間も待つなんてことはあり得ない。
それは、日本の医療制度と、そこで働く人たちのおかげで実現できていることなのですよね。

過去にヒラリー・クリントンさんが日本の医療制度の視察に来たときに
「日本の医療制度は、医療従事者の自己犠牲の上に成り立っている」
と発言したそうです。
保険料が高い
待ち時間が長い
そう嘆く前にまずは感謝して、
この有難い制度を少しでも長く次世代に渡せるように、
良識をもって診察を受け
必要な保険料はしっかり支払う
そうできる人間でありたいと、本を読みながら強く強く思いました。











