相変わらず、積読本は減らず…

ですが、この本はどうしても読みたかったので

図書館で予約して順番が来るのを待っていました。


「一線の湖」砥上裕將



予約は数百人待ちだったので、

その間に、自宅の積読本を少し読み進められたら…とも考えていたのですが…

本は読みたいと思って手に入れた時に

すぐに読みはじめないと、積読本になるということを改めて認識した次第です😅


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連休前に貸し出しの順番が回ってきたので、

連休中に読む事ができました。


「線は、僕を描く」の続編です。

今作も、水墨画の奥深さ、師匠を弟子を見守る大きな眼差し、が描かれていました。

そして、子どもたちとの触れ合いの中で

主人公が自分にとって水墨画とは何かを見出していく姿も。


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主人公は師匠からしばらく筆を置くように言われます。なかなか納得できず、手を痛めるまで筆を置くことができないのですが、子どもたちと接することで沢山のことに気づきます。


「『伸びしろ』を『伸ばしきってしまった』後にはどれだけ叩いても伸びることはできない。…

重要なのは『伸びしろ』そのものを伸ばすことだ。

心の内側に余白が必要なのだ。」

〜作中より引用〜



ライアーコンサートの準備をしていると、

時々、練習をし過ぎて

どうしていいかわからなくなる時があるのですが…

「弾きすぎですよ」と先生から言われた事があります。

それと似ているのではないかしら…と思いました。


ただがむしゃらに練習すればよいわけではなくて、


煮詰まったら、弾かない日を作ってもよいし

全く関係のない曲を弾いてみたり

今日は納得いかなくても一回だけしか弾かないと

決める日も必要

それを、どのタイミングでやるのかが難しいのですが…


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湖山先生の引退式での揮毫会の描写は

とても感動的でした。

その時の水墨画を見てみたいです。

水墨画の世界を楽しむことのできる本でした。


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今日もお読みいただき

ありがとうございました😊