鳥人戦隊ジェットマン DVD-COLLECTIONの問題点 | ダジャレッドのブログ「失笑戦隊活動日誌」

鳥人戦隊ジェットマン DVD-COLLECTIONの問題点

『鳥人戦隊ジェットマン』DVDには、本放送で流れた予告編が収録されていません。
予告編として収録されているのは、番宣番組やCM枠で流れる15秒の番宣スポットなのです。
BGMも番宣スポットは主題歌アレンジの軽いものですが、実際の予告編はほとんど主題歌のメロオケを短縮編集したもので、秒数も25分枠時代の定番20秒でした。

なぜ本来の予告編が収録されなかったのか、推測してみます。
『ジェットマン』DVDは、20世紀戦隊ではゴレンジャー→ジャッカー→ゴーゴーファイブ→タイムレンジャー→デンジマン→ギンガマン→ジェットマンと、発売がかなり早く、90年代戦隊のフィルム保管作品では一番最初に出たためか、放送終了2ヶ月後に発売されたビデオのマスターが流用されて発売されました※。
東映ビデオのビデオは、予告編は基本なく、巻末に「作品紹介」として次巻のもの(傑作選方式のものはそうと限らない)がまとめて収録されています。
『ジェットマン』ビデオでは、1巻収録分の予告編が入ってるそうな『電子戦隊デンジマン』最終巻である18巻は未確認ですが、『ジェットマン』自体のビデオ収録のものでは、番宣スポットは17話分、本来の予告編は29話分収録されていました。

15秒番宣スポット 17話
6~10、27〜30、32〜35、42〜45
20秒予告編 29話
11〜26、31、36〜41、46〜51

この素材でDVD制作すれば、一部でも本来の予告編が収録されるはずなのですが、何故か全話番宣スポットに統一されてしまったのです。
DVD最終巻に収録されている「新番組予告」という映像特典も15秒なので、番宣スポットと思われます。
本来の新番組予告は、「時を駆けて」のメロオケをBGMに1分の新番組予告と、20秒の第1話予告が放送されました。




ちなみにこの本放送予告編を含む完全ビデオマスター流用素材も存在するようで、テレ朝チャンネル1の『機界戦隊ゼンカイジャー』放送開始記念特集の時放送されています。

では、本来の予告編全話分は現存しないのか?
私はあると思っています。

初期スーパー戦隊の予告編だけ集めた「スーパー戦隊グラフィティ」というビデオが存在し、2巻に収録の『電子戦隊デンジマン』の予告編の時、予告編と予告編の間に一瞬EDのラストカットが見えることがありました。
つまり未編集の元素材では、EDと予告編はつながった状態で保管されていると思われます。
これが『ジェットマン』の頃までそうならば、元のフィルム?ネガ?では20秒の予告編がついているはず。
他の戦隊のようにニュープリントしていれば収録されていたんでしょうが、予告編がついていないビデオマスターを流用したため、このような事態になっているのではないかと思います。

なので、『ジェットマン』は新たに映像ソフトを出す時、元素材を使うことになるBlu-rayにしてほしかった。
今度出る「DVD-COLLECTION」は、単巻のディスクをそのまままとめて発売するものなので、特典ディスク等が付かない限り新規映像は望めないのです。
「百獣戦隊ガオレンジャー DVD-COLLECTION」は、ディスクを入れた時に再生される「東映ビデオ」のロゴまで、クリスタルから東映のロゴが出てくる90年代に使われていたものが20年前のまま収録されていました。

『ジェットマン』予告編未収録問題は、Blu-ray発売しか解決策がなかっただけに、廉価盤発売は正直複雑です…。

※ゴレンジャーはLDマスター流用、ギンガマン〜タイムレンジャーは保管素材がD2マスターというビデオ素材、ジャッカーとデンジマンのみニュープリント。