とは言ってもひとつではないけど
私が普段考えもしなかったことに先日驚いていて
日本の自宅近所にあるスーパー銭湯が大好きな夫。
そもそも我が家の韓国人夫は皮膚はげるんじゃないかいっていうくらい
一日のシャワー頻度が多い。いやまじで。
ソウルの住まいってアパート(日本で言うファミリー向け高層マンション)とかでないと
浴槽はないからお風呂に浸かりたい時は仕事の合間にさくっとサウナに行ってたりする
最初の頃そんな時間あるんやったらあれせーこれせーって思ってたけど
後に友人の日韓夫婦も同様の話をしていたので珍しくない模様。
夫は夫で日本人妻の私が1日1回しかシャワーをしないことに最初驚いていたらしい
そんな夫が日本では当然サウナの少なさに苦しんでいたけど
近所に見つけて隙あらばお風呂に入りに行くように
ある日夫がすごい興奮しながら帰宅し
「おばあちゃんが男風呂にいたよ!!マッサージしてた!!」
と言ってきた。
「え、うん。それが何?垢すりの?いるでしょ。」
我々からしたらそもそも韓国の文化の垢すり。
お風呂屋さんの中で黒もしくは赤のブラジャー&パンツで垢すりしてくれるおばちゃん。
仕事後はささっとその下着をシャワーで洗いてきぱきと仕事をこなす風呂屋名物おばちゃん。
そうか男風呂にもそりゃ同然あるわな垢すりゾーン。
まあおばちゃんだろう。その仕事は。
「服は何着てるの?まさか・・」
と聞くと
「服は普通の服だったよ!でもびっくりした。すごく恥ずかしかったよ」
と言った。
韓国の男風呂では当然垢すりおじさんがいるらしい。
浴室や更衣室掃除ももちろんおじさんらしい。
「おじさんなん!そうやったん!そのほうがびっくりやわ!」
垢すりって日本のもんじゃないから
そりゃ当然日本の高度成長期を駆け抜けたおじさんたちは
第二の人生の仕事に垢すりはメジャーな選択肢ではないわよね。
知らない男風呂事情と
男女のハードルを日本ではおばさんなら超えてもいいって感覚がどこかあるような。
なんでおばさんの前で裸にならなきゃいけないの!と恥ずかしがる夫を見て
日本のジェンダー感覚についてますます考えさせられたわけなのである。