【なぜ? そうしたいと思うのか】
アラフォーになってから
鍼灸師を目指す って よほどの覚悟です。
奨学金返済20年間プランで600万円。
交通費など… かかった費用を入れるとそれ以上(笑)
リラクゼーションやエステの業界も長いですし、
飲食業界や、会社員… を経験してからの鍼灸師、というのが たぶん、高卒、大卒でそのまま医療者となった人達と 「私」の大きな違いです。
そして、
自分自身が、ストレスやモラハラで心身にダメージを受けて鬱っぽい感じで日常生活でも動けなくなった経験もあります。
20代… 仕事の掛け持ちをして、疲弊し過ぎて、帰宅してテレビもつけずに 1時間くらい体育座りして… それからやっと寝る準備をして… とか そんな日々もありました。
倒れる前に そうして 自動的に帰宅後に活動停止状態になっていたので、胃に穴があいたりするほどまでは動き続けられず… 胃カメラを飲んでも少し赤いかもしれませんね、というレベルなのに、空腹時でもおなかは空気が詰まったように張って苦しく、背中の傷みを感じるのは昼も夜も。 血液検査の数値も 胃カメラでの画像も 正常の範囲。 内科の先生もそういう状態ではなんともできず、胃酸抑制のガスター系のクスリを出すことしかできず、
『真面目にクスリを飲み続ければきっと治る』と思って 三年間クスリを飲み続けていました。…が気休めにしかすぎず、 症状はかわらず。
20歳くらいからはじまった この胃の不調… は鍼灸に出会うまで15年くらいずっと続いていました。
病院にいっても どうにもならないし、20代前半の時に 一度だけ姉に勧められて行った鍼灸院の乱暴な手技でかなり「アンチ鍼灸」になっていましたから、 鍼灸という選択肢は私の中になくなっていました。
病院にいっても 解決しない。
(たった一人の酷い鍼灸師に出会っただけで)鍼灸はありえない。
自分としては、病院にいってもどうにもならないし、数値は悪くないし… だから自分は「病人ではない」~痛みがあってもまだ動けているし、治療しなくてならないレベルではないし、リラクゼーションとかエステで このストレスを減らすしかない。
…そんな 思考。 選択肢。
まさか、
鍼灸師という世界に、こんなにも様々な手法や思考の違い、レベルの違いがあるなんて! 自分自身が鍼灸の勉強をするまで知らなかったのです。
ゆえに、私自分自身は、
病気化する前の 適切な治療を受ければ良い状態に何ヶ月も何年もかけずにある程度回復できるであろう 一生懸命にがんばっている 方のカラダの情報とカラダの声を感じるのが得意です。 自身が経験してきたことですから。
そういう 過去の自分のように
鍼灸治療をしたことがない人が
まず 選ぶ選択肢が
リラクゼーションやエステである
ということも よくわかっています。
だから、私は、
入口は、リラクゼーションやエステに近い位置にいることを続け、 その中で「鍼灸」治療が必要な人に、
「鍼灸はこわくない」、「美容師、歯科医… いろいろみたいに 一度の嫌な鍼灸で 鍼灸全てを選択肢からはずしたら もったいない。」、「病気があるこんな自分ががんばっているからこそ意義がある!周りが優しくしてくれる! …みたいなメリット(笑)を感じる ずっと前の段階に、本気で自分自身がどうにかしたいと鍼灸治療に取り組むと、リラクゼーションだけよりも結果がでるのが早いですよ~」、「【健康があってこその美】です。」
と お伝えすることと、私自身を信頼して治療を依頼してくださる方へ 一緒に「治癒」というのを目指していくこと… それが私のブレない軸で想いで、 私だからこそできる役割だと信じています。
もちろん、鍼灸の知識、技術の向上にも努め続けていきます。
***
最初から 鍼灸治療で 治したい!!
という人には、
慰安的なマッサージなしで
鍼灸のみ! というスタイルなのが、
私もベストだと 思います。
という考え方。
リラクゼーションやエステ業の経験なく、
鍼灸 という技術のプロの職人の先生だと、
そういう思考になるのでしょう。
ただ、
そこに 至る背景は
施術者も 受け手も それぞれです。
批判しません。
何を
誰を 選ぶかは
自由です。
正しさ の定義は
その人の信念によって…
時代によって違いますし、
正しさ は
押し付けるものでも
押し付けられるものでもないのです。