11月20日(日)、碧南ワークショッペの発表会を観に。

今年は妊娠出産があったから、第一期までの参加だった。
第二期、夏からの内容を私は知らない。本番までの稽古を私は見てない。

7月以降碧南へ行くことはやめ、8月に出産し、9月と10月は初めての育児に明け暮れた。

5ヶ月ぶりに降り立つ碧南の地、劇場の門をくぐる。不思議な感じ…半年前までは稽古に通ってたんだよね。今は子を抱いている。なんか嘘みたい。
過去の自分が?今の自分が?


幕が開くと、全キャストが舞台上にいた。芝居は真ん中の舞台で進めていき、自分の出番じゃない人は両脇の椅子で待機している。その姿すべてが客席から見える状態。
幕が開けた板付きの皆の姿を見ただけで、涙が溢れてきた。
あぁ、やった人にしかわからない5ヵ月間の試行錯誤の稽古があっんだろうなって。


今年は宮沢賢治。
演目は「注文の多い料理店」「ほらくま学校を卒業した3人」「セロ弾きのゴーシュ」。


みさ子さんの存在感が格段に上がってたー。
中野さんも彼女ならではの個性が。

落語は、イッシーいいね!そういう人に見える。
かよちゃんは、おもしろい。楽しませてくれるものって感じで楽しめた。

セロ弾き、これも板付きの幕開けからゾワゾワした。あぁいうのいいなぁ。
なんかモグラ町の要素をかんじた。

タケッチ、怒りだったけどタケッチに見えた。あぁん!が良かった。
ねこは意外。そうやるのか、と。確かににくたらしい。でもかわいい。あーこの場面が一番おもしろかったなぁ。
当たり前だけど今回は特に、4種の個性を出すってこういうことか。というのを感じた舞台だった。今までは客席で見る側じゃなかったから分からなかったのかもしれないけど。

私は子供を産んで親になっても、正解を探しながらの毎日な気がするけど、正解なんてなくて、自分で考えて工夫して出していく(試していく)んだな、何だって。と思えた。



宮沢賢治って読んでも分からなくて、自分が稽古してるときも分からなかった。
で、今日見て、
「やっぱり分からないけど、おもしろかった」。

別に物事、0か100かじゃないじゃん。すべてにオチがあるわけじゃないじゃん。全部分かるようにできてるわけじゃないじゃん。でも、その過程はおもしろい。何かは残る。そういうものなんだな。


何年後か、分からないけど、また私も!