8月27日午前1時25分、無事元気な男の子を産みました。


24日に朝夕一時間ずつ、25日は午前に一時間散歩して、夕方になったらおしるしらしきものが。

0時頃から弱い張りを感じ、時間を測っていたら8分感覚。4時過ぎに5分感覚になり、6時には入院。
生理痛もつわりもない私は、出産もポンと進むと楽観視していたのです。
が、子宮口がなかなか全開にならず、陣痛は強まるしいきみたい感覚も出てくるんだけど逃さなくてはならず…
不安だし先は見えないしおそってくる陣痛は怖いしで、子供みたいにワンワン泣いてました。
言うまいと思ってた「何とかして!」「助けて!」「麻酔ないんですか?」「帝王切開にしてください!」も言ってしまった。

何時間耐えても子宮口が4㎝、また数時間耐えてやっと5㎝、もうそろそろだろうとしびれを切らした数時間後はさっきと変わらないとか。子宮口の全開をゴールに耐えてるのに、変化なしと言われたときのガッカリ感といったらない。
それまでそれを励みに耐えてた気持ちもプッツリと切れ、「もう開かないんじゃないか」「何か処置をしてくれ」「いつまでたってもこのままなんだ」とわめく。

一緒にいた旦那、母親、そして助産師さんには本当に醜態をさらしました。
もうなりふりなど構ってられない。長い言葉を発する時間も惜しいから、「尻押せ!」「やめるな!」「さすって!」などと極力短い単語をサポートしてくれる家族に放つ。

一人でなんて絶対産めないな。そんなことを考えながら感傷的になってボロンボロン涙を流したり、急に「ありがとう」と家族に伝えたり。

わめかず力まず、深呼吸で逃すというのがなかなかできなくて大変だった。
ギャ~~~!!!
いたーーーーーーい!!!
ああぁぁあああーーーーーーー!!!!!
んぎゅううぅぅーーーーーーーーーーーー!!!!!!
と、廊下まで響き渡る絶叫を発し、たびたび行う内診にも
いたーーーーーーーーーい!!!!!(内診がじゃなく内診中にも起こる陣痛が)と叫びまくり。
我ながらなんて下手くそな出産だ、と自己嫌悪しながらの時間でした。

夜12時過ぎ、やっと分娩室に入れるとなったときの嬉しさといったらなかったね。
もういきんでもいいんだもん。
もう終わりが近づいてるんだもん。
分娩台に上がったら陣痛はもう感じなくて定期的に来るいきみ感のみ。(まぁこのいきみ感が、陣痛室で耐えてた陣痛なんだけど)
「上手だよー」と誉めてもらいながら、一回3セットのいきみを数回(十数回?覚えてない)行う。
いきんだあとは赤ちゃんに酸素をおくるためちゃんと深呼吸して!と言われるが、自分の息を確保するのに精一杯でうまくできない。
ここでも自分は深呼吸下手かもと感じました。

「次で赤ちゃんと会えるようにしようね」と言われ、えっ本当に?と嬉しくなり、頑張っていきんで、無事赤ちゃんが出てきてくれました。
通り抜ける感覚はあったかかった。

よかった……やっと……って気持ちで一杯だった。
途中の絶望的な気持ちを経て、やっと終わったんだという気持ち。ホッとした。

赤ちゃんの顔見たら疲れなんて吹っ飛ぶよと言われていたけど、いやぁ疲れもさっきまでの地獄もありありと脳裏に焼き付いていましたぜ。
吹っ飛ぶというより、その大変さがあったから本当にホッとしたという感じかな。

無事出てきてくれてありがとう。頑張ったね。と心の中で子に言いたいです。

産まれてすぐに分娩台の上で親子3人記念撮影したとき、タオルにくるまれて私のうでに乗った赤ちゃんが、あったたかったのがすごく印象的だった。
あ~、優しい!って感覚。よく分かんないけど、あったかくて優しい感じがした。


子の顔を見るのはもちろん、子を見る旦那の姿を見るのが幸せ。自分ですらこれまでの27年間見たことのない、自分の地獄の雄叫びや鬼の形相…。全部受け止めて励ましてくれた旦那がいて、夫婦そろって出産を頑張れた、私の人生でのいい経験だ。

陣痛中そばにいてくれた母親、姉にも感謝。病院にきてくれた父、姪、家で応援してくれた兄、姉、犬、皆に助けられて無事出産することができました。