私は、かつて肉の食べ過ぎで病気になり、肉食をやめざるを得なかった。
当初、海外で移民生活をしていて、
肉食をやめるのは肉食主体の白人圏で生活するには、精神的にも、経済的にも非常に負担。
魚はとてつもなく鮮度を欠く癖に肉の6倍近い高値。
自然と野菜と、穀物、ナッツにフルーツ主体の食事になった。
私の暮らしていた国は卵も日本の約5倍の価格。
仕方がないので、卵を産む鶏を飼い、毎日一個律儀に産んでくれる鶏に感謝した。
帰国した時、すっかり菜食に慣れ、気がつくと肉の臭いが苦手になっていた。
でも、日本でベジタリアンというレッテルが貼られると、大変生きにくいと知った。
あれから、数年、
日本では肉食は減らないが草食系男子とやらが増えていると聞く。
私は自分では菜食だけど肉食系?女子だと思う。
人間の三大本能はバランスを欠くと、ろくなことがない。
肉を食べなくても、骨密度高く、貧血とは縁もなく、献血もできるくらい健康。
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先日、ある知り合いとの会話で、肉食系女子なんて、いないでしょ、
とコメントがあり、ショックを受けた。
詳細は省くけど、要は性欲は男性だけが持ち、女性にはないという意見。
今、草食系男子が増え、女性に肉食系がいないとすれば今後日本人の人口は激減するんだろうか、、、

日本では、特に性的な話題はタブーか、もしくは異常な猥褻な話題として捉えられることがほとんどだから、余計たちが悪い。
それだけ、コソコソ隠す話題ではない気もする。
もともと、四つ足の肉を食べる文化のなかった日本で、魚を食べながら穏やかに暮らしてきた日本人。
でも、平安時代は女性の元に通う通い婚、
江戸時代でも、控えめに見えて、実は女性がかなり男性を牛耳ってきた部分もある。
草食でも、肉食でも、男女の差なく、人として人らしく生きて行くのが、本来だと思う。
知り合いとの会話の後、周りの肉食女子の面々を思い浮かべながら、彼女達の言葉を思い出す。
”食われるだけの草食系男子なんか、何の魅力もない。私らを抑える位気概のある肉食系男子が最近減ったわ”

要するに、獲物は手強さがないと触手が動かないのが人間らしい。

私は菜食になり、肉食達の血生臭い狩を横から見るだけになった。
性欲はあっても、むやみに露出するほど貪欲な年でもない。彼女ら風に言うと、私の触手に触れる対象が現れないと、言うこと???
という訳で、菜食にも精神的には肉食系は存在する。
周りで菜食を推進する動きを見るが、どうか人口減少にはならないで欲しいと願う。