娘がお世話になっている木島今日子先生のスタジオダンスアクティブの2年に1度の発表会が明日に迫りました。
お世辞にも運動神経もリズム感も良いとは言えない上に、平日は送迎もしてやれないためレッスン日数も少ない娘。
ほかの子の足を引っ張らないよう、ここ数カ月はなるべく総稽古に参加し、動画を取り、娘に助言をするにわかステージママとなっていたのですが…
「おかーさんはダンスできないし、床に手もつかないじゃん!」
(T_T)
普段のんきな娘もさすがに床に手がつかず、開脚が90度以下の私に言われるのは気に入らないらしく、反発して聞く耳をもちません。
そりゃそうだ、ですよね。
実力・経験共に自分以下の人からあれこれ言われるのは大人でも素直に聞く気持ちにはなりにくいでしょう。
社会人としては立場上仕方なく聞くこともあるかもしれませんが、相手が子供では無理というもの。
しかし、このままほっておいてはまずい。どうするか?
ということで、言いたいことはいろいろあるのですが、まず決めたのは、「言うことをひとつに絞ること」。あれもだめ、これもだめ、と言われたら反発したりやる気をなくすのも当然です。
では、何に絞るか?
これはちょっと悩みました。
踏まれるとやる気になる私(変態・笑)と違って、娘は明らかに褒められたほうがヤル気になるタイプ。
長所と言えるのは、リズム感ではなく性格的な「ノリの良さ」。
そして、そのノリの良さからくる笑顔。
幸い、娘が出演するのはすべて笑顔でOKな曲ばかり。
これしかありません。
他のことはぐっと堪えて、これだけを言うことにしました。
「わかった!」
……これでやっと素直に母の言うことを聞くようになりました(´д`)
……これでやっと素直に母の言うことを聞くようになりました(´д`)
実際、振りが不安だったり、体がうまく動いていないところは笑顔になれません。
「ここはちょっと笑顔がなくなってるよ」と指摘すると、一応本人も意識をして、完全ではないものの、ほかの子の動きのチラ見や、足元に目をやることがかなり減りました。
たまたま本人の中で得意と思われるひとつに絞ったのですが、他のことにも影響を及ぼす意外に大きな要素だった気がしています。
そういえば遥か昔、スキーで前傾姿勢の「責め」の滑りをするためには、「小指」でストックをしっかり握っているかどうかが自分的なポイントでした。
これを忘れると後傾姿勢になって板に足を取られてしまうのです。ワンシーズン気をつけていると、最後の頃は意識しなくてもできるようになったのを思い出します。
何事にも人それぞれに「ここ」を押さえればうまくいくようになる重要なポイントがあるのかもしれません。
そしてもしかすると、部下、後輩に指導をする時にも「あれもこれも」ではなくその方にあった「ポイント」を見つけることが大切なのかもしれませんね。これが「レバレッジ」というやつかな?
娘の発表会はもはやジタバタしても仕方がないところまで来てしまったので、とにかく笑顔一本で頑張って欲しいと思います。