母がよく「料理は習慣だから」と言っていた意味がわかることがあった。

ここ数ヶ月、料理というほどではないが平日も買い物〜作業で30分程度のおかずを作る機会が増えた。5日の平日のうち、3日くらいは自炊。共に食べる人がいることもあり作るのだが、作るといっても前述の通り、トータルで30分なので手の込んだものではない。

しかし、手が込んでいなくとも、今までよりも明らかに包丁持つのが抵抗なくて、たとえひとりごはんの日でも食べたいもののためならなにかをささっと作るのが苦ではない。つまみに浅漬けでもしよ、と自然に動けるのよね。手の込んだものではなくて、切ってつける、炒める、和える、焼くだけ。でも平日の夕飯はほぼ外食だった頃から考えると完全に、ハードルが下がっている。

でもこれがひとり暮らしで、自炊の癖がないころは、きゅうりひとつ切るのが億劫だったのよね。これは先日、平日作る気にならないという友が来て、私が浅漬けしようとして「え、いいよ面倒でしょ」と言われて、まったく面倒な気持ちがなくなっている自分がいたので、その差で気づいた。

そうだった、わたしも、浅漬けも買っていた。そして好みの味ではなくてしょんぼりしたりして(浅漬けとか佃煮とかこそ市販のやつと好みの味が違うことは多々あることないですか?)。いまは好きな味の浅漬けの素が家にある。それと野菜切るだけで袋に放り込んで幸せになっているのだから、やはり自炊は習慣にしておくにこしたことはないような気がする。