77 体調が回復してきた日 | 5才の長男が悪性リンパ腫になった話

5才の長男が悪性リンパ腫になった話

約7か月の入院をへて、いまは元気に暮らしています

2クール目の抗がん剤点滴が終了してから5日目

 

長男は6時半起床。

白血球が少ない期間は食べられなかった

コンビニのサンドイッチと

飲むヨーグルトを食べました。

配膳された病院食はほとんど食べませんでした。

 

長男のベッドは、子供用と大人用、

自分の好きなほうを選んでよくて、

長男は大人用を選んでいました。

 

その大人用ベッドには、

電動リクライニングがついていたのですが、

この日長男は自分でスイッチを操作し、

ちょうどいい角度に調整して、

腹ばいになって、

胸の下に枕をかませて、

バスのおもちゃで遊んでいました。

入院してから初めて

腹ばいになりました。

 

発病後、それまでできていたことが

どんどんできなくなって、

歩くことも、起き上がることすら

できなくなって、

それでも治療が進んでいくなかで、

少しずつまたできるようになってきて、

それが徐々に増えてきて、

本当にうれしかったです。

 

この日は、昼食後、歯磨きを嫌がって

涙を流して泣いてしまいました。

 

しばらく大部屋に長男だけだったのが、

この日急に満室になり、

赤ちゃん2人と小さなお子さん1人が

入院してきて、

環境が急に変わり、

落ち着かないのかなと思いました。

 

ちょうどリハビリの先生が来たので、

気分転換に、リハビリ室へ行って

リハビリすることになりました。

 

リハビリを兼ねた、

モグラたたきゲームをしたり、

誰もいない廊下で紙ひこうきを飛ばしたり、

遊びながらリハビリをしました。

 

リハビリ室への移動から、

ベッドに戻るまで、

長男は全部歩いて移動することが

できました。

こんなに長距離歩いたのは、

久しぶりでした。

 

長男は、1カ月くらい寝たきりだったし、

そのあとも、ベッドから出られない期間も多く、

筋力というのは意外と早く落ちてしまうし、

回復には、子どもでも

すごく時間がかかることに驚きました。

 

私は、リハビリの重要性が

あまりわかっていませんでした。

長男は、寝たきりになってしまい、

そのままでは歩くことができない状態だったので、

選択の余地なくリハビリを受けていました。

 

でも、別のお子さんは、

長男のように寝たきりになることはなくて、

抗がん剤の治療を受けていたのですが、

リハビリをしてなかったら、

体を動かす機会がほとんどなくて、

足の関節が固くなってしまったと、

保護者の方が後悔しておられました。

 

入院中は、バリアフリーな病棟内で、

歩く機会もほとんどないので、

長期間入院する場合には、

リハビリを受けて体を動かすのは

とても大切なことなのだと学びました。

 

病室に戻ってからは、

気分転換できたようで、

少しずつ同室のお子さんたちや

付き添いの人たちにも慣れることができました。

 

恥ずかしくて、

あまり話すことはできないけれど、

笑顔が出るようになりました。

 

白血球が回復したと思ったら、

口内炎もすごくよくなりました。

体調も良好で、とても良い1日でした。

 

ただ、歩けるのに、

トイレへはなかなか行けなくて、

ずっとおむつをつけていました。

 

 

雲現在、長男の病気は寛解しており、

元気に小学校へ通っています。

 

 雲治療については、

当時の日記や書類を見ながら書いていますが、

5年前のことなどで記憶があいまいな部分があります。

申し訳ありません。