20 入院9日目 | 5才の長男が悪性リンパ腫になった話

5才の長男が悪性リンパ腫になった話

約7か月の入院をへて、いまは元気に暮らしています

今日は土曜日。病院がお休みなので、検査もありません。朝からゆっくりすごしました。

 

お昼すぎに主治医に呼ばれましたが、長男がまた体を痛がり出したのでモルヒネを追加してもらい、しばらくしたら痛みが引いたようでした。

 

長男は、そのまま眠ってしまいました。

 

その間に、主治医から話がありました。

以前聞いたよりはよい話で安心しましたが、まだはっきりとは病名がわからないとのことでした。

 

夕方、長男がまた体を痛がり出しました。すぐに医師を呼びましたが、処置をする前におさまりました。でもまたすぐ痛がり出し、モルヒネを追加してもらいました。それでも痛みがおさまらないので、別の薬も追加してもらい、なんとかおさまりました。

 

しばらくして落ち着いたので、夕食を食べ始めました。そうしたら、今度はお腹を痛がります。モルヒネが効かないので、また量を増やします。それでも痛みがひかないので、また別の薬も追加してもらいます。

 

今回は、それでも痛みが引きません。ベッドに寝ていた長男は、息が詰まって呼吸ができなくなりました。私はあわてて抱き起しました。

 

モルヒネや別の薬をたくさん入れたから、副作用かなにかで息ができなくなったのかと心配しましたが、医師からは、痛さをがまんしていて興奮していたし、そのせいだろうとの説明をうけ、すこし安心しました。


疲れて寝てしまい、夕食をろくに食べられなかった長男は、夜中3時半ころ起き、お腹がすいたというので、食事を食べさせました。

 

このころ、長男の陰嚢はむくんでパンパンになっていました。こんなに伸びるのかというほど、伸びきった皮が薄くなり、ありえないほど大きく腫れていました。

 

この日の夜勤の看護師さんは、長男の何度も様子を見に来てくれ、おしっこの管がつまらないように何度も処置をしてくださいました。

 

長男は、胸に胸水を抜くための管を刺しっぱなしにしていたのですが、管を覆ってあるガーゼに胸水が染み出しビショビショになっていたので、その交換もしてもらいました。

 

このころの私は、常に気を張っていて、ゆっくり眠ることもできていませんでした。本当は不安でいっぱいなのに、それを隠して長男には病気は治ると言い続けるのがつらくてたまりませんでした。

 

雲現在、長男の病気は寛解しており、元気に小学校へ通っています。