肺気腫に伴う感染増悪で緊急入院していた落語家で、落語芸術協会会長の桂歌丸(72)が日本テレビ系「笑点」に復帰したが、入院の際は、関係者を青ざめさせたという。
「それだけ、現在の東京の落語界にとって、歌丸さんの存在は大きく、欠かせないということですよ」(演芸関係者)
東京には、社団法人格を持つ団体として、落語協会(以下協会)と落語芸術協会(以下芸協)が並び立ち、独立系の円楽一門、立川流を含めた4団体がバランスを取り、落語界を形成している。
「数の上、層の厚さでは協会ですが、近年、芸協の政治的な動きが一枚上を行っているっていう評判ですよ」。前出演芸関係者はそう明かす。
協会は、会計報告書を長年にわたり文化庁に提出していなかったため、昨年、指導を受けた。「事務局体制がガタガタだった協会を助けるため、文化庁に頼まれた芸協の事務局長が協会の会計指導をしたんです。相手の懐に手を突っ込んだわけですから優位性は明らか」(芸協関係者)
さらに芸の上でも、芸協の会長・歌丸は、古典落語に精力的に取り組んでいる。それは協会つぶし、協会合併へと続く、壮大な動きの始まりだと見る向きもある。
「古くから古典は協会、新作は芸協という線引きがあったが、今はそれほど厳密じゃない。ただ、東京の落語界を代表していた協会が、先代の会長だった柳家小さんの死後、三遊亭円歌、鈴々舎馬風と2代の会長を頂いていますが、両者とも古典の本格派ではない。間隙を縫う形で、新作派と見られていた歌丸さんが、古典派に看板を架け替えた。これは実に大きい出来事なんです」
【古典に力「芸協」政治的動き…協会を合併!?】
そう明かす演芸ジャーナリストは、次のように核心をついた。
「このご時世、一業界一社団法人という原則から言うと、東京の落語界だけ二つ社団法人があるのは、よろしくない。そういう声が監督官庁の中にはあります。芸協は近々、公益社団法人を申請します。協会も2013年までに一般社団法人か、公益社団法人に認定の承認を申請しなければならないのですが、先に芸協が公益社団法人になれば、協会は後塵を拝して同格にはなれない、と思われます」
そんな難しい話とは別に、歌丸が人間国宝に認定されるという話が水面下で進んでいる。ジャーナリストが続ける。
「歌丸さんが人間国宝になれば落語界としては3人目の快挙です。同時に、副会長の三遊亭小遊三の紫綬褒章受章も確実視されています。さらには、三遊亭楽太郎の6代目円楽襲名披露を境に、円楽党と緩やかな連合体を組む、というもくろみも、芸協にはあるようです。そうなれば寄席の顔付け(番組)も充実する。歌丸さんはその旗頭になるため、何が何でも万が一があってはならなかったのです」
一方の協会は、のんびりした構えだという。
「今年5月に会長選があります。現会長の馬風さんは、内々に勇退を表明しています。次期会長として、柳家小三治さんと林家木久扇さんに打診をしたようですが、軽く断られたみたいですよ」(協会所属の真打ち)
政界より先に落語界にもダイナミックな再編が訪れそうだ。
BY夕刊フジ
笑点4



「それだけ、現在の東京の落語界にとって、歌丸さんの存在は大きく、欠かせないということですよ」(演芸関係者)
東京には、社団法人格を持つ団体として、落語協会(以下協会)と落語芸術協会(以下芸協)が並び立ち、独立系の円楽一門、立川流を含めた4団体がバランスを取り、落語界を形成している。
「数の上、層の厚さでは協会ですが、近年、芸協の政治的な動きが一枚上を行っているっていう評判ですよ」。前出演芸関係者はそう明かす。
協会は、会計報告書を長年にわたり文化庁に提出していなかったため、昨年、指導を受けた。「事務局体制がガタガタだった協会を助けるため、文化庁に頼まれた芸協の事務局長が協会の会計指導をしたんです。相手の懐に手を突っ込んだわけですから優位性は明らか」(芸協関係者)
さらに芸の上でも、芸協の会長・歌丸は、古典落語に精力的に取り組んでいる。それは協会つぶし、協会合併へと続く、壮大な動きの始まりだと見る向きもある。
「古くから古典は協会、新作は芸協という線引きがあったが、今はそれほど厳密じゃない。ただ、東京の落語界を代表していた協会が、先代の会長だった柳家小さんの死後、三遊亭円歌、鈴々舎馬風と2代の会長を頂いていますが、両者とも古典の本格派ではない。間隙を縫う形で、新作派と見られていた歌丸さんが、古典派に看板を架け替えた。これは実に大きい出来事なんです」
【古典に力「芸協」政治的動き…協会を合併!?】
そう明かす演芸ジャーナリストは、次のように核心をついた。
「このご時世、一業界一社団法人という原則から言うと、東京の落語界だけ二つ社団法人があるのは、よろしくない。そういう声が監督官庁の中にはあります。芸協は近々、公益社団法人を申請します。協会も2013年までに一般社団法人か、公益社団法人に認定の承認を申請しなければならないのですが、先に芸協が公益社団法人になれば、協会は後塵を拝して同格にはなれない、と思われます」
そんな難しい話とは別に、歌丸が人間国宝に認定されるという話が水面下で進んでいる。ジャーナリストが続ける。
「歌丸さんが人間国宝になれば落語界としては3人目の快挙です。同時に、副会長の三遊亭小遊三の紫綬褒章受章も確実視されています。さらには、三遊亭楽太郎の6代目円楽襲名披露を境に、円楽党と緩やかな連合体を組む、というもくろみも、芸協にはあるようです。そうなれば寄席の顔付け(番組)も充実する。歌丸さんはその旗頭になるため、何が何でも万が一があってはならなかったのです」
一方の協会は、のんびりした構えだという。
「今年5月に会長選があります。現会長の馬風さんは、内々に勇退を表明しています。次期会長として、柳家小三治さんと林家木久扇さんに打診をしたようですが、軽く断られたみたいですよ」(協会所属の真打ち)
政界より先に落語界にもダイナミックな再編が訪れそうだ。
BY夕刊フジ
笑点4
