こんにちは。
星乃美月です。
傷つけた張本人がいくら無自覚であっても、親に傷つけられたと感じている人は沢山いる。
私もそうだった。
許せない、大嫌いを握っていた。
そこまで、許せないと思っていたのは、傷つけられた出来事そのものではない。
親だから、なんだ。
親だから、もっと無条件の愛情をかけてくれて当たり前だったのに、
もっと楽しい思い出があっても良かったのに。
そう思うから、許せなかった。
親が愛情をくれなかったから、今、私が苦しんでいるのだと。
許せないから、苦しいって思っていた。
でも、違った。
許せないから、じゃなく、
許せないのに、親だから、見捨てるわけにいかない。
だから苦しかった。
きっと、私と同じように感じている人が少なからず存在していることが、
色々な人の鑑定をしてきたなかでわかった。
私はどうしたか?というと、
「親」というラベルを剥がしてみた。
そうすると、父も母も、ただのジジババだった。
私を傷つけたのに、私の苦しみなど知らずに生きている、ただのジジババ。
そのジジババを私はいたわることができるのだろうか?
私を条件付きでそしか愛せなかった、ただのおっさんとおばさん。
そう思ったら、愛情を十分与えてもらえなかったことなど、どうでも良くなった。
私は、今自分の家族から愛されている。
色々な人から愛をもらっている。
両親はそんなだったけど、同居していた祖母は、本当に私のことを愛してくれていたと気づいた。
父はすでに他界し、年老いた母だけが残っている。
親だからとか、娘だからとかいうことより、人生経験を重ねてきた一人の女性としての私が、母の人生を見たときに、
なんだか全てが、もういいや、って思えた。
よぼついたおばあさんを、悲しませながらあの世へ送り出すほど、
私は冷たい人間ではない。
そう思えたときに、とっても楽に、母にたいしての身の振り方が決まった。
ラベルをはずしたら、楽になった。
