数ヶ月か半年に一回様子を見に来てくれる高校の時の連れが私を見るなり言った『めっちゃ痩せたな!』
病人の見た目をどうこう言う奴じゃない。そう言わせてしまうほど私は、痩せてしまった。
始めは、軽い方が介護しやすいかなって思って意識的に食べないようにしてたら、食べられなくなってしまった。こうも言った。
『お前に言う事じゃないけど、何があるか解らんから、とにかく諦めるな!』今日やっと本当にいいたかった事が解った。
私は、自分の今の状態を伝えるのが精一杯だ。ゆっくりゆっくり一言ずつ話す。余計な事は言わない。つーか言えない。ましてや未来なんて語らない。
それが歯がゆかったんだな。
2,3年前なら、海外でこんな研究があるとか、あんな事もこんな事もしたいって治った後のその後を語ってた。今の事だけをゆっくり語る私を見て思ったんだろうな。なにをおさまってわかった顔してるんだって。逆の立場なら、私はブン殴っていたかも知れない。でもそうじゃないんだ。物理的に喋れなくなってしまったんだ。今の話しをするのが精一杯なんだ。
もっと病気が治るって事に執着しろよ!不安でも何でも未来を語れ!本当はそう言いたかったんだろうな。
そうじゃないよ。今でも怖くて怖くてどうしようもないよ。物理的に出来ない事が増えちゃったけど今でもジタバタしてるよ。
せっかく来てくれたのに、モヤモヤさせてごめんなさい。決して諦めたわけじゃないよ。
みんな、この唄を聴いて私の思いを
受けとれよ!