こんな病気になると、世界が自分中心に回っているように錯覚する。そんな思いが強くなる。

自他ともに認める自己中の私だが、ハッとさせられる事があった。

以前から、不満だった。何故出来そうに無いことを言ってくるのかな?もっと考えてくれよ。って思ってた。

やっと言えた。『それはもう、出来る状態じゃないよ。』 そしたら

『あなたが出来る出来ひんは関係ない』私はこう思うって言ってるだけ。

そりゃそうだ。

たとえそれが無知や不勉強から来ていたとしても。

介護者には介護者の思いや考えがあるのは当然だ。

そんな事も気づけなくなってオレは一体何様?



ショーケンが亡くなった。

健さんや希林さんが亡くなったのとは
少し違う。全く予期して無かったからだ。

ビギのスーツを着た男は、
ど田舎の少年の憧れの的だった。

コンビーフを缶からかじってみたくて
しょうがなかった事を思い出した。

失恋に似たこの喪失感は
一体なんだ。