難病関係ありません。

オッサンの昔話です。

会社に入ったばかりの頃、私のシフトは百貨店に順じてた。要するに平日やすみは私だけだった。

その年、花見の場所とりにブルーシートをもっていかされた。今なら大問題だ(休みで業務命令、パワハラなんて言葉も無かった)。

午前中から1人で場所とりして、皆そろったのは夜の9時頃だった。

当時、営業マンはナチュラルショルダーの紺ブレにグレンチェックのパンツが、制服ではないが主流だった。

ブルックスの紺ブレの中1人だけ(私だけ)インヤンのパットこそ入ってないが肩バリバリの服装だった。(バブルおわりかけだったけど、まだ色んな事が間に合って無かったんだ。)

恒例行事だと思ってたけど実際は違ってた。花見はその年だけだった。小さな小さな営業所だけど3末から4月にかけて一番忙しいんだ。

今なら解る。何もかも私の為だったんだ。会社に入ったばかりで百貨店に行かされた私を気遣って、会社の色に染まらない私の為に予定を合わせてくれたんだ。

あの頃、もっと色んな事に気づけてたらな。自分がしてもらった事を次の世代に何もしてやれなかったな。
何一つ恩返し出来なかった。