私は、東播いわゆる播州に住んでいる。

この時期どこの家庭でも(いかなごのくぎ煮)を食べる。

いわゆる、春を告げるソウルフードである。

母親が亡くなるまで何十年も、我が家には
母親が炊いた(いかなごのくぎ煮)がタッパ一杯にあるのが普通だった。

母親が亡くなってからは、お義母さんの
炊いた物になった。

それは、甘くて柔らかすぎるんだ。
奥さんも実家の味より、うちの味のほうが好きだった。

そのお義母さんも昨年亡くなって、今年(いかなごのくぎ煮)は、どうなるのかな?

奥さんがつくるとかあり得ないし、そんな思い入れも無さそうだ。かっては、どこの家庭でも当たり前にあった事がどんどん無くなる。

今現在、我が家のテーブルには(いかなごのくぎ煮)その姿は無い。

無くても困らない。どうでもいい事の代表のようだ。

でもそれでいいの?

私が実際に何かする訳じゃないし、出来る事もない。

ただブログに書いて残念がってるだけだ。