以前も書いたと思いますが、
当たり前なことでも忘れがちなこと。
親世代が子どもだった頃の社会環境と、
今の子どもの社会環境では全く異なること。
今は初産の年齢も上がっているので、
その年齢分、社会環境も周りの大人達の価値観も
変化していること。
私は50になる年齢ですが、
義務教育までは昭和の時代でした。
学校は週6日。詰め込み教育から少し緩和された時期だと思います。
私の親もそうですが、周りの大人達は戦前・戦中生まれが一線で活躍していて、
貧困だった時代を生きてきた大人が身近にいました。
私の祖父母も明治生まれでしたし、明治生まれから躾をされた大人達。
だからその時代の倫理観は良くも悪くもそういった大人達が作っていました。
今と比べて子どもも多かったし、
近くに外国人もいなかったし、
私の近所のお母さんたちは、専業主婦より近場でパートをする方が多かったです。
地域活動も盛んでした。町会の運動会も大ががりに行われたし、ドブ川掃除もありました。
貧困だった時代を経験しているから、
思うところはあったとしても
協力し合って生きていたんだと思います。
そして日本自体が元気で活力がありました。
一方娘が義務教育だった時代は、ゆとり教育の弊害から戻る時代。
「生きる力」が注目されていました。
相変わらずスローガンだけは最もらしいことを言うなと思いましたが。
周りの大人達も教師達も戦後生まれが大部分。
大量生産大量消費で育った人たち。
暮らしが豊かになり娯楽も増え、海外も身近になりました。
外国人もクラスに数人はいました。
お母さんたちもフルタイムで働く方が増えました。
ガラケーからスマホに変わり始め、
SNSが子どもにも広まってきた時代です。
地域の町会行事は縮小していましたが、辛うじてつないでいる感じ。
あえてコミュニティに入らなくても暮らしていけますからね。
しがらみが少なくなったのは助かる面も多いですが、
人と人との距離感が測れない人も増えてきて、
昔だったら些細なことでも許容できない空気を感じます。
失われた30年、いやそれ以上。
日本の将来に夢と未来を感じられない。
大人の私でも閉塞感を感じます。
子ども達には夢と希望を持って人生を歩んでほしい。
そのためには身近な大人である親が、
子どもの立場で現状を把握した上で
前を向いて示してあげないとな、と思う次第です。