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最近、こんな本読みました。

 

以前ご紹介した明橋先生の本のシリーズです。

 

 

 

 

以前ご紹介した本は(『子育てハッピーアドバイス』)、

どちらというと年齢層が下の子たち(10歳くらいまで)を対象としていましたが、

 

この本は思春期をの子を持つ親対象となってます。

 

 

明橋先生の本は語り口が優しくて大好きなのですが、

この本も素晴らしい!

 

精神科医として、スクールカウンセラーとして、

確かな知識と経験から思春期の子の問題行動への対応を

分かりやすく解説されています。

(イラストもかわいくて、癒されます♪)

 

いじめに関する内容が多いのですが、

不登校のことを書いてある記事もあります。

 

その中に、こんな一節がありました。

 

「高校の卒業式が終わった翌日から、激しい家庭内暴力とともに摂食障害を発症した、ある18歳の女性は、後に、『私は不登校さえもできなかった』と語りました」

 

不登校さえもできなかった。

 

不登校さえ・・・。

 

不登校さえ・・・。

 

私の中で、この一節は胸に深く突き刺さるようでした。

 

この女性はどんな気持ちで高校生活を送っていたのだろうか。

 

ご家族は、この女性の真の気持ちに気づけなかったのか。

 

気づこうとしなかったのか、気づいていても無視していたのか。

 

こうなるまでに、

彼女はきっといろいろな兆候を示していたに違いありません。

「学校へ行きたくない」という意思を示していたことでしょう。

 

もしくは女性本人が、

ご両親に気をつかって、「学校へ行きたくない」という気持ちを

心の奥に封じ込めていたのかもしれません。

 

ご家庭にはご家庭なりの事情があるのもわかります。

 

特に私立へ行っていたら、

学校へ行かないなんてお金がもったいない!と思ってしまうかもしれません。

 

我が家は公立でしたが、

娘をフリースクールに通わせようとしたので

私立並みの授業料がかかるようになると主人に説明したら、

烈火のごとく文句を言われました。

 

人の命とフリースクールの費用を同じ天秤にのせること自体おかしいと思うのですが。

 

そんなすったもんだがあったものだから、

この部分を読んだとき、私は

「娘には不登校を選んでよかった・・・」

と改めて思いました。

 

 

お母さんがフルタイムで働いていると、

なかなかお子さんの異変に気づかないことがあるかもしれません。

 

以前、娘の高校の先生と話したとき(先生は娘さんが高校不登校で中退)、

「中学生の不登校は早く治るのよ」

「中学の不登校と高校の不登校は違うの」

「ウチは高校で不登校になったからダメだった(中退になった)」

みたいなことを言われたのですが、

果たして本当にそうなのか??

 

不登校になるのに中学と高校で違いはあるのでしょうか?

 

そして、対応が全く違うということがあるのでしょうか?

 

一応教育のプロである教師の発言だったので、残念に思いました。

 

 

「不登校さえもできなかった」

 

この女性の言葉の重さを感じてほしいです。