こんにちは☆
私は小さい頃から本が好きで
本屋も図書館もよく行きます。
こないだ図書館で借りた本で
おもしろ~い!と思った内容があったので
ご紹介したいと思います。
↓
幻冬舎新書
『オタクの息子に悩んでます』
朝日新聞「悩みのるつぼ」より
岡田斗司夫 著
岡田さんって「正義のミカタ」に出ている人か。
立ち読みしたら面白そうだったのでそのまま借りていきました^^
この本はどういう本かというと
朝日新聞に人生相談のコーナーがありまして
筆者がどのような思考経路を通って
回答を出したのかというのをまとめた本です。
その中でこんな内容がありました。
簡潔にまとめると、
40代主婦が78歳のお母さんのことで悩んでいた。
お母さんは物を捨てられず、
それどころかカタログ通販を利用して
物をどんどん増やし続けている。
中にはバランスボールや竹馬など!
また食器や衣類、備蓄も多く
それはお父さんと夫婦二人暮らしでは
生活するにあまるものばかり。
娘さんはお母さんに物を片付けて欲しいと願っているが、
お母さんは勝手に処分されることを心配し拒絶している。
そんなお母さんの意識改革は無理だろうか??
という内容でした。
私は最初これを読んだとき
娘さんの言うことも分かるな~と思いました。
なぜなら
我が家もその状況に近いからです。
今住んでいる家は主人の実家なのですが
主人の義父も買いだめするタイプ。
同じものが家に何個もあるという状況でした。
さすがに洋服とかは捨てましたが、
義父母が亡くなってから6年以上経つ現在も
未だに処分できていない物が多いです。
だから私も娘さんの気持ちも分かるのですが
著者の回答は私が思ってないことでした。
要約すると、
カタログ通販で物を買う理由は
「生きたいから」
バランスボールや竹馬を買うとき思い描いているのは、
健康でエネルギーあふれる自分。
通販で商品を買うのは
「そうなる可能性を買う」ということ。
お母さんは未来や夢を商品に託して買っている。
それを安易に「処分しろ」というのは
「夢を捨てろ」「これ以上、生きるな」
と言っているようなもの。
老い支度を促すことはお母さんにとっては
自分の年齢を自覚させ、死が近いことを意識させること。
お母さんが買い求めたのは「生きる希望」
その思いを受け止めて欲しい。
その回答を読んだとき
「あぁ、そうか!」と思いました。
そしてNLPで学んだ
「一見問題と思う行動も、その背景には肯定的意図が含まれている」
ということを思い出したんです。
カタログ通販で物を買うことも
「生きる希望を買う」という肯定的意図が背景にある。
ところが
娘さんは娘さんの価値観で物事を見ている。
溢れかえっている物を処分する。
それ自体悪いことではないはず。
でもお母さんがそれと同じなわけないんです。
特に育った時代も違うし、
先が見えているお母さんにとっては。
娘さんはその意識が欠如していた。
どちらか片方だけでも
肯定的意図を見つけることができれば
どれだけ人間関係がラクになるか。
とはいえゴミ屋敷になっても困るよなぁ・・・。
程度の問題はあると思いますが。
こういう意見の食い違いって
親子関係だとありがちですよね~。
親子だからこそ遠慮なく言ってしまうのですが
相手の気持ちを汲み取れる度量の広い自分になりたいなぁ。
私にとっては物事の見方を広げてくれた
面白い内容でした。