フリースクール卒業の日

この日は私みたいに在校生の保護者も
参加することができた。

私はフリースクールの卒業式って
どんなものかとすごく興味があったので
迷わず参加した。

娘が卒業式の司会をするので
娘の活躍を見たかったこともあったんだけれどね。

フリースクールとはいえ侮るなかれ

会場には国旗も掲げられ、
(フリースクールが内閣府認定だからかな??)
国歌斉唱から始まり、

卒業式は普通の中学校と変わらないくらい
厳粛な雰囲気の中行われた。

卒業生は基本
在籍中学校の制服を着てくることになっていた。

在校生も基本制服なのだが
娘はスカートを履くのを嫌がったので、
学校のブレザーに黒のズボンを履いていった。

私は卒業式が始まってから終始泣きっぱなし。
卒業生の親じゃないのに(笑)

卒業生にはフリースクールの卒業証書が
室長により一人一人手渡された。

もちろん正式な証書ではない。

証書の内容も

「~今までの経験を生かして
 夢と希望を持って未来へ進むことを決めたので
 ここに卒業を証する」

みたいな内容だった。

なんだか
卒業生が立派に卒業証書を受け取る姿を見て

この子達もいろいろなこと乗り越えてきたのかな~
と思ってしまったら泣けて泣けて・・・。

証書の授与が終わったら来賓挨拶。
東京都の中学校の校長会の方から
花向けの言葉を頂いた。

私は来賓紹介の前
私は来賓席がやたらと多いな~
と気になっていたのだけれど、

来賓の紹介を聞いて驚いた。
卒業生の在籍校の校長や副校長が臨席していたのだ!

もちろん全員が来たってわけではないけれど
私はその心遣いがとても心に染みた。

しかも来賓の校長先生方、
ただのゲストではなかったのだ。

主賓の方の祝辞が終わり、
室長からの贈る言葉、
卒業生からの旅立ちの言葉が続いた後、

なんと在籍中学校の卒業証書の授与が
卒業生代表の子と
その子の在籍中学校の校長により
行われたのだ!!

そうか、そういうことなのか。

不登校の子は
中学校の卒業式にも出れない子もいる。

でもここのスクールでは

皆が見守る中
代表の子だけではあったけれど

中学校の校長から
義務教育課程を修了する旨の卒業証書を手渡された。

室長からの卒業証書授与の時も感動したけれど
中学校校長からの卒業証書授与の時は
更に感動してしまった。

あ~、思い出すだけで泣けてくる・・・。

フリースクールの卒業式は
中学校の卒業式の後に日程が設定されていた。

スクールの卒業式に
在籍中学校の卒業証書を持ってこられるように。

代表の子が在籍校の卒業証書を受け取ったあと
室長の合図で卒業生が一斉に
堂々と両手に証書を広げて
保護者の方や来賓の方に見せてくれた。

これでこの子達は本当の意味で中学校を卒業したんだ。

少なくとも私はそう感じた。

最後は皆で「旅立ちの日に」を歌って終了。

最初にも書いたけど、私は終始泣きっぱなし。
来賓席を見ると、校長先生も泣いている先生がいた。

その数日後に行われた息子の小学校の卒業式では
全く泣かなかったのに(笑)

それになにより
娘が堂々と司会の役目を果たしている姿にも
成長を感じられて嬉しかった。

子どもの持てる力を信じて
役割を与えてあげれば
しっかりとそれに応えてくれるんだね。