最初はフリースクールに通っても
個別ブースにかじりついて
ひたすら自主勉強をしていた娘だったけれど

少しずつ少しずつ
他の子と一緒に時間割に参加するようになった。

時間割とはいっても
いろんな学年の子がいる
どこか寺子屋的な雰囲気なので

例えば体育の時間は
ボラさん交えて近くの公園で鬼ごっこしたり

美術の時間は
ちょっとした手作りのものを作ったり

授業というよりは
遊びの延長という感じの内容だった。


そんなある日
家庭科で調理実習の授業があった。

娘は朝、

「調理実習、した方がいいのかなー?」

と聞いてきた。

私はどう言ったらいいのか迷ったが、

「そりゃ、した方がいいよ~」

と合ってるのか間違っているの分からない答えをし、

とりあえずエプロンと三角巾持たせてスクールへ行かせた。

調理実習に参加したのか日中心配していたけれど

帰ってきて娘の話を聞いてみると
ちゃんとシチューを作って皆と食べたらしい!!

すごい!!

しかも
夕飯のコロッケも
弟とシェアして食べていた。

いつもだったら
お昼食べ過ぎたと思ったら、

気持ちが不安定になって
「夜ごはん、いらない!!」
となるのに・・・。

フリースクールは
何をするにも本人のペースや意思を尊重してくれる。

それが本当にありがたい。

頑なだった娘のココロが
少しずつ少しずつ柔らかくなっているのが分かった。

その上

「金曜日、ドーナツ買おうかな~」

とまで言っていた!

なんだなんだ??
どーしたんだ、この変化!!

でも今までの経験から
ここで気を緩めてはダメだと感じていた。

まだ治っているわけではない。
いつまた気持ちが不安定になるか分からない。

手放しでは喜んではダメだ。
油断大敵だ。


そして
その予感は当たり、

別な問題が出てきたのでした・・・。