「相手を責めている時って、本音じゃない時ですものね。」
すごい名言!って思いました。
先日セッションをしていて、
ご相談者の方からふと聞かれた一言です。
いやあ。本当に、その通り!
ケンカって、何のためにするのかといったら、
お互いのこれからをよくしていくために、
ちょうどいい落としどこをを見つけるために、
するものなのですね。
けれど、終わった後に何も残らないような、
「売られたケンカは買う」ような
傷つけあいの後味の悪いケンカをふっかけてしまう、
繰り返してしまう、という方は、
ぜひとも知っておいて欲しい言葉ですね。
相手を責めている時って、例えば、
「どうして分かってくれれないの!?」
「どうして○○してくれないの!?」
「どうしてイライラさせるの!?
というような感じになると思うのです。
これ、日本語だと主語が隠れているのですけど、
あえて出してみると、すべて
「あなた」なんですね。
「どうして、あなたは、分かってくれないの!?」
「どうして、あなたは、〇〇してくれないの!?」
「どうして、あなたは、イライラされるの!?」
もしこの言葉を自分に投げかけられたら、
言葉上では青色文字の「自分の要求」
を言っているようにみえるかもしれませんね。
けど、
なんか責められているような気がしませんか?
私が言われたら、
「は?わかんねーし!○○してるし!イライラさせてねーし!
じゃあ、どうすればいいわけ!?」
って、自分が責められないように、怒られないように、
聞く耳持たずで心を防御してしまうのです。
あなたの受付を拒否してしまうのです。
だから、売り言葉に買い言葉になります。
(これ、うちの母親からされてたし、こう返してたな・笑)
私がセッションをするなら、
「どうして分かってくれないの?って言いたくなるくらい、
自分はどんな気持ちだったり、感情になるんでしょうか?」
と探っていくのですね。
「〜してくれない」という要求が本音ではなくて、
そう出来事を捉えたことによって、
自分に生じている気持ち、感情が、
「本音」です。
例えば。
連絡がこなくて不安になっていた。
そういう状況があります。
「ねぇ。どうして(あなたは)連絡返さないの?
既読になってるのわかってるんだから、すぐ返して!」
と、以前の私だったらいってるかな。
これって、ただ相手を責めているだけなのです。
自分の本音って出ていないのです。
”あなた”になっていますよね。
本音って、主語は必ず「私」です。
本音を感じてるのって、本人である「私」しかいませんからね。
じゃあ、その時、
連絡が返ってこないと、自分はどう感じてしまうのだろう?
というところを、丁寧に質問をしてみます。
自分の気持ちがわかると、すっきりするのですよ。
モヤモヤしたものが晴れたような気になるというか。
これがモヤモヤして、なんだかわからないから、
「何とかしてよ!」って、誰かに解消してもらおうとするのですけど、
実は自分がそれがどういう気持ちなのか?
がわかっていなかったりして。だから、モヤモヤ。
自分が何を感じているのかがわからないと、
他人にも伝えようがないですからね。
そしてこれを伝えるのですよ。
「私は連絡がこないと、寂しく感じちゃうんだ。
しかも、嫌われたかもしれないと思って、不安になっちゃう。
で、それを解消したいから、
だから、すぐ返して!って言っちゃうんだ。」
これでやっと、
相手は責められている、怒られているのではなくて、
「ああ、寂しく感じているんだ。不安に思っているんだ。」
ということが分かり、
「だからそれを解消するために連絡が欲しいと思っているのだ。」
ということがやっと伝わりますね。
ただですよ。
本音を伝えたからといって、
すべてその要求通りになるわけではないです。
あくまで、「今私がこう感じているのです。」
ということを伝えるだけです。
ただ、要求するだけの時よりは、責められてる感が減るので、
交渉の余地ありということで、してもらえる可能性は広がります。
例えば、他の人から
「お金がなくて、自分が惨めに、情けなく思ってしまうんだ。
だから、お金くれないか?」
って言われて、渡す人はまあ、いないわけではないと思うけど少ないかと。
自分の本音を言うこと
と、
自分の要求通りになる
は、
全く別物です。
もし、「なんで要求通りにならないの!?」
って思っているのならば、本音も変わりますね。
『あなたが要求通りにならないからイライラしている。』
わけだから、
私は…
「人は自分の要求通りに動くべきだ、と思っていて、
そうならないと私は、他者からは特別な存在ではないんだ、
ということに気づいてしまうから、
そんなことを思ってしまうと傷ついたように感じてしまう。
だから、それを隠そうと、イライラしてあなたを動かそうとしてるんだ。」
って言うのが本音ですね。
自分の気持ち、どう感じているかがわからないと、
これって伝えることができないのですね。
「あなたは」こうしてくれない!の
責めるコミュニケーションから、
「私は」こう思っている。という、
本音のコミュニケーションになると、
人との付き合いに衝突がなくなるし、
自分のモヤモヤが減って、イライラも少なくなってきます。
依存的な恋愛をしている時は、さらに、
相手はどう思っているのか?が気になりすぎて、
自分の気持ち、感情も分からなくなってきていることの方が多いです。
あなたは、自分の「本音」に、気づいていますか?
伝えられていますか?
それが、本当の意味の、「わかってくれている感」ですよ♪