友だちに同じことをしゃべりまくって、
「いつも同じこと。何にも変わってないじゃん」
って言われようが。
人から聞いたこと、本で仕入れた情報、
自分なりにやってみるけど、全然効果がなくて、
けどやらなきゃやってられなくて。
時には、男性との辛いことを、
好きでもなんでもない、また違う男性で
無理やり上書きしようってもがいて、さらに傷ついたり。
「どうにかしなきゃ!」って焦るけれど、
全然身体とか心が動かなくて、めんどくさくなって、
どうにもできない自分をまた責めたり。
それもまた、乗り越えようとしている大事な過程だから。
今回はコチラの映画をご紹介します。
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あらすじ
911の同時多発テロで、大切な父(トム・ハンクス)
を亡くした少年オスカー(トーマス・ホーン)。
ある日、父の部屋に入ったオスカーは、見たことのない
1本の鍵を見つける。
その鍵に父からのメッセージが託されているかもしれない
と考えたオスカーは、この広いニューヨークで
鍵の謎を解くため旅に出る。
Yahoo!映画より
これを観るのは2回目でしたけど、
カウンセラーになってからの見方が入ると、また違う感じ方でした。
喪失感を体験した人で、まだ乗り越えてない気がする。
辛い出来事を乗り越えられてない気がする。
そんな方は、この映画を観ると、
喪失感や辛い出来事を乗り越える…というか、受け入れるかな。
その工程を客観的に見れるかもしれません。
9.11テロのことなので、
その件でトラウマがある方は、あまりお勧めしません。
やっぱり、起こった出来事は本当につらいこと、ですからね。
気になった方は、ご覧になったうえで、
下の方を読んでいただけるといいかなと思います^^
起こった出来事を受け入れる工程っていうので書いてしまうと…
1、起こった出来事からの現実逃避(防衛・否定)
→映画で言うと、「鍵の謎を解くための旅」だったり、
母親の優しいウソだったり。
2、現実を直視し始める(恐れ・怖さ)
→映画で言うと、「鍵に合う鍵穴なんてないんじゃないか?」
”父親の死”について考えたり、母親とぶつかったり、
留守番メッセージを聞く、ということ。
3、逃避と直視の繰り返し(焦り)
→映画で言うと、上の二つの繰り返しですね。
4、言えなかったことを言葉にすることで、
受け入れる準備ができるようになる
(恐れを乗り越えて、安心)
→映画で言うと、鍵の秘密が分かった時、
少年が打ち明けたこと。(もう大号泣でした><)
5、起こった出来事の受け入れ、心の傷の癒し
(現実が動きだす)
→映画で言うと、鍵の秘密が分かった後、
母親と話しながら、旅について、父親について、
出会った人たちについて、話している場面。
大体この順番で、心の傷の癒しというものが行われている、
と思うんです。
だから、「彼から振られた」という辛い事実があったとして。
それをいきなり、「感謝しましょう」だとか、「許しましょう」
なんて本で書いてあった知識をやろうとしても、
心が「感謝なんてできないし、許せない!」
ってなるのも当然です。
関係はどうあれ、今までそばにいた人がいなくなっちゃうんだもの。
そんなことしたら、心にぽっかり穴が開くし、
”いつものこと”が感じられないわけだから、
それを無くすまいと執着するだろうし、
無くしてしまったら、心に大ダメージを受けるって分かってるから、
自分の心を殺してまでなんとかしたいって思うのは、
当たり前のことなんですよ。
そんな心の声を無視して、なんとか無理やり乗り越えようとすると、
未練が残ったり、思いが残ったり、傷がついたままになって、
ずーっと引きずってたりするわけです。
振られたのに、
「いや、振られてない!私がなんとかがんばれば!」とか、
「私が悪かったんだ…じゃあ私が我慢すれば!」とか、
「私は被害者なの!」とか、
現実逃避をして、心の傷を深くしないように、心を防衛して、
自分を否定して…
いっぱいしましょう。いまはその時なんです。
それから、少し辛いけど、現実が分かってきて、
「振られた…というか、二人が合わなかったってだけなんだ…」
「ああ、私無理してたんだ…そりゃ相手も息詰まるよね」
「都合のいい女って!認めたくないけど!!!…うん、そうだったわ…」
なんて、そんなこと認めたくないから、
また現実逃避をして、逃げて、現実を見て、絶望して、
やっぱりそんなの心が痛すぎるから認められなくて…
いっぱいしましょう。いまはその時なんです。
けど、そんな辛いことから、もうどうにか抜け出したい!
いろんな本を読んでみる。
いろんな人に相談して、アドバイスをもらう。
けど、やってみてもいまいちだし、やってみる気力もない。
けどけど、もう!どうしたらいいんだ!!!
ってものすごく焦って、どうにもならなくて!!!!
もーーーーーーー自分にイライラするーーーーー!!!!!!!!
いっぱいしましょう。いまはその時なんです。
で、ここでカウンセリングが生きてきます。
今まで言えなかったこと、
言いたかったけど我慢してたこと、
言ったら嫌われるだろうと思って諦めていたこと、
自分の気持ち、その時の状況、
誰にも言えない、
言っても誰も分かってくれない…
そんな思いを、言葉にすることで、
肩の荷が下りて、すっきりして、
その出来事を受け入れる準備が整ってくるんですね。
それくらい、一人でやろうとするには、
しんどいことなんですよ。
だから、一人で、自分だけで抱え込まなくていい、
悩まなくていい、ってことです。
カウンセリングの時に受け入れられるときもあれば、
後日カウンセリングで話したことを反芻しながら、
いきなり「すっ」って受け入れられるときもあります。
(私は後者タイプ)
「そうか…そういうことだったのか…」
って、自分が納得いくまで、その話をしましょう。
友だちは、もしかしたら同じ話ばかりで
うんざりされるかもしれないけど、
カウンセラーはいつだって同じ話を聞きますよ。
同じ話をするということは、
それがその人にとって一番重要なんだから。
同じ話を、いろんな角度からお話ししてもらうこともありますし、
同じ話でも、実は毎回ちょっとずつ違ってたりして^^
私は話を聞いているだけなのだけど、
辛い出来事、喪失感を乗り越えられたとき、
受け入れられたときの、人の自己治癒力…
本当に奇跡としか言いようがないので、
毎回感動しきりです。
あなたって、自分が思ってるよりも数倍素晴らしいのよ!
周りも気づいてるんだけどね。
本人は気づかないのw
というわけで、お盆休みのお暇なときは、
たまには映画なんていかがでしょうか~?^^