今回は、『ちゃんと自分の気持ちを伝えられていますか?』
というお話。『その方法のひとつ』についてですね。
コミュニケーションの場面で、自分の気持ちをうまく伝えるのに、
この”主語”を思い出してみると、良いんじゃないかなぁと思います。
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日本語のお話。
日常話をするとき、日本語ではほっとんど主語を入れないですよね。
「あつい~。あーいまアイス食べたい。」
→「あつい~。あーいま(私は)アイス食べたい。」
いちいち、(私は)なんて言わなくても、
誰がアイス食べたいかって、分かってますからね。
むしろ、いちいち「私は」とか入れてたら、日本語としては、
ちょっとおもしろいことになります。
英語では必ず主語が入りますよね。
「暑い」っていう表現にも、”It”(仮主語?でしたっけか)、
食べたいのはだれか?っていったら、”I”ですものね。
(英語でも分かり切ってる主語とかは言わないこともあるらしいです)
アサーション(自己表現)の手段の一つで、
「Iメッセージ」というものがあります。(I=私 が主語になっている)
もう一つは、「Youメッセージ」。(You=あなた が主語になってる)
コミュニケーションの場で、喧嘩になったり、言い争いになったり、
っていうときは、「Youメッセージ」になっていることが多いですね。
よくある喧嘩の場面で、
「なんでメールの返信してくれないの?」
この文の主語は、誰でしょう?
「なんで(あなたは)メールの返信してくれないの?」
「ちゃんと掃除やってよね!」
この文の隠れてる主語は…
「ちゃんと(あなたも)掃除やってよね!」
「あの時こうしてくれればよかったのに…」
この文の主語は…
「あの時(あなたが)こうしてくれればよかったのに…」
”あなた”という主語が省略されてることに気づきましたか?
これが「Youメッセージ」です。
「”あなた”が 何かした/何もしてくれない/悪い」
相手からなんだかそういわれると、責められてる気になりませんか。
言葉の意味の中にも、「~するべき」というその方の価値観を、
相手から押し付けているような印象にもとらえられてしまいます。
そうなると、相手は「攻撃されている」と感じて、
「売り言葉に買い言葉」になってしまったり、
痛いところを突かれているようで。反論したくなったり、
反抗したくなったりしてしまうのが、人間だったりします。
これはコミュニケーションの癖の一つなので、
意識していけば、うまく自己表現ができるし、気持ちもちゃんと伝えられる。
不毛な喧嘩、争いの火種を、少なくすることもできますよ。
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今度は「Youメッセージ」を「Iメッセージ」にしてみましょうか。
”あなた”に向かって話していることを、
”私”がどう感じてますよ、どう思ってますよ、こういう風にとらえてますよ
ということにしてみるって感じでしょうか。
「Youメッセージ」そのままの文を使おうと思っても、
主語が違うので、そこに”私”を当てはめても、意味は通じませんよ~。
ということで、文も変わりますよ~。
(”私が”メール返信しないんじゃないわけですものねw)
ではでは、
「なんで(あなたは)メールの返信してくれないの?」
こういいたくなる時って、どういうときでしょうか?
メールを送ったのに、返信がない、という状況ですね。
返信がないと、なんか不安になる…って思ってるのかもしれません。
なんか放っておかれてるようで、寂しいのかもしれません。
で、最終的には「メールの返信がほしい」んですよね。
自分の気持ちを普段から相手にうまく伝えられたら、いいですよね。
少なくとも、ずっと言えなくて「もやっとする!」とか。
我慢していたことが溜まりにたまって、いきなり爆発!!!っていうことは、
回避される可能性は高くなります。
そしたら、”私は…”のIメッセージにしてみましょうか。
まずは直訳した日本語みたいにw
「私は、メールの返信がなくて、不安になります。」
「私は、メールの返信がなくて、寂しくなります。」
話し言葉としてはおかしいかもw口語的にしてみましょうか。
「(私は)メールの返信がないと、不安感じちゃうんだよね…」
「(私は)メールの返信がないと、寂しいなぁ…」
これで自分の気持ちを伝えられますよね。(細かい言い方は、おまかせでw)
最終的には「メールの返信がほしい」わけなので、
それもくっつけちゃいましょ。
「(私は)メールの返信がないと、不安感じちゃうんだよね…
メールの返信があると安心する^^」
「(私は)メールの返信がないと、寂しいなぁ…
やっぱり、返信してくれるとすごくうれしいな♪」
などなど…。「Iメッセージ」にすると、
自分の気持ちを伝えつつも、自分の要望や希望も伝えられるわけです。
「なんで(あなたは)メールの返信してくれないの?」
からにじみ出ている、一方的な
「メールを返信するのは当たり前。返信すべきだ!」
「メール返信しないあなたが悪い!」
のような、問い詰められている感は少しでも…薄れたでしょうか?
一つ頭においていただきたいのは、
あくまでも、自分の気持ちを表現したり、伝える方法なので、
その後やるかやらないかの判断は相手次第ですよ。
例文の場合は、最終的にメールを返信してくれるかどうかは相手次第です。
これを言えば絶対に返信してくれるっていう魔法の言葉ではないですw
ようは伝え方、伝わり方ですよね。
「ちゃんと返信しなさいよ!

って責められているようにずっと言われ続けるよりも、
「返信くれたら、うれしいな

ってことが分かれば、
「返信=うれしいって感じるんだ」っていうのに気付いて、返信が増えるかも。
ただ、元からメールはめんどくさいって思う方もいるし。
今まで無言のプレッシャーを与えていて、何も変わらなかったのならば、
何かしらの行動が変わる”きっかけ”にはなるかもしれませんよね。
他の例文も、「Iメッセージ」私だったらバージョンにしてみましょうか。
「(あなたも)ちゃんと掃除やってよね!」
→掃除手伝ってくれると、(私は)助かるな~。
☆手伝ってくれない場合もあるでしょう。相手を尊重しましょう。
その場合でも相手を責めない。だって、掃除は強制ではないですからね。
手伝ってくれたら、めっちゃ褒めますし、感謝します。
「あの時(あなたは)こうしてくれればよかったのに…」
*過去のことは変えられないので、これからのことを促すと…
→あの時(あなたは)こうしてくれたんだけど、
こっちのほうがもっと(私は)ありがたいな~。
☆”もっと”を強調します。以前の行いは否定しない、ということですね。
そして、本当にやってくれたら、めっちゃ感謝します。
こんな感じでいかがでしょうか??
もし、自分でやってみたいな~と思ったら…
「どうして(あなたは)わかってくれないの!?」
をYou→Iメッセージにしてみるのなんていかがでしょうか?
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恋愛関係だけでなくても、
この方法を知っていると、人間関係はかなりスムーズにいくと思いますよ。
実際、仕事で頼みごと、お願いごとをするとき、成功率上がりましたね。
共依存傾向の方は、自分よりも、相手、周りのことを考えがちなので、
慣れていないと「Iメッセージ」にするのが大変ですw
そして、意識すると、案外「Youメッセージ」になってることが多かったりして。
普段から自分の気持ちを伝えられていない人、
伝えたつもりなんだけど、なんだかいつも喧嘩みたいになっちゃう人、
などにはお勧めの方法です。
(我慢しすぎて伝えられない、何も言えなくなってしまっている場合は、
また別のアサーション・トレーニングをすると、言えるようになってくると思います。
それはまた後日。)
ということで、今回も読んでいただいてありがとうございます。
何かあなたのヒントになれば、私はとてもうれしいです^^
(Iメッセージで締め!)