魂 「だからだめだって言っているだろ!」

理性「こうすればうまくいくのに!」

魂 「とにかく、だめなものはだめなんだ!」


 なんだか上司と部下の会話のように聞こえますが、私たちの脳でもこのような展開がいつも繰り広げられています。
このような反応は、進化の暴走を防ぐためにインプットさえたプログラムと考えれば納得できます。
しかし、この防御システムに固執していれば何の発展もないことを理性は分かっていますので、魂を説得しようとするのです。
ただ、一方的に説得に掛かっても納得しないのは人間関係でも同じです。
ですので、一旦魂の声に従い、魂に理解を示すことで魂と仲良くなろう、というのが前回の試みです。

 では、魂はいったい何を根拠に返答をしているのでしょうか?
魂が返答する時、何に照らし合わせてイエス・ノーを答えるのでしょうか?

 それは、過去の実績経験です。
これは、少し考えればわかることでしょう。
それでは、この過去データの内で重要視されるデータは何でしょうか?

 実感 です。 感情 です。

過去のデータには、感情の度合いというポイントが付加されています。
付加ポイントが最大なのが『実感』です。

 何かをすると何かが返ってきます。
この時の感情が高いほど、フィードバックに高く採用されます。
つまり、ものすごく嫌なことが起こった場合、その直前に自分が起こした行為に対して最高ポイントを付加してデータ記録されるのです。
これが、トラウマと言われるものです。
以後、この直前にした行為はできなくなります。
 逆に、ある行為をした直後に何かものすごい嬉しい反応があると、これも最高ポイントが付加され記録されます。
以後、その行為をやりたがる傾向になります。

 これが、私たち個々に蓄積されたデータベースになります。
魂は、常にこのデータベースに照らし合わせてゴーサインを出すのです。

 ・・・ということは!

 魂を説得せずに、魂自らわかってもらる方法がある!
これさえできれば、理性で学んだ成功哲学を魂が理解し、魂と理性の反発もなくなり・・・!

 なんだかうまくいきそうな気がしてきましたね。
次回は、魂自らわかってもらう方法を考えてみたいと思います。

 本日もお読みくださり、ありがとうございます。


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不足の心を解消せよ!
『説得の科学』7つのトリガー
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