ママ友はいればいるほどありがたいし、心強いものだと息子が生まれてから特に思う。息子が生まれるまで同じ社宅の奥様たちとほとんど話したことがなく、外であってもどこの誰だかさっぱりわからずに、地域の重要な情報をいまいち得られずに過ごしていた。


ところが、息子を抱えて外に出るとあら不思議。みんな声をかけてくれるし、自分も息子をたてに輪に入っていけるのである。友達作りの印籠みたいなもんだ。ひかえおろう。


ふだんは一度しか会っていない人とすぐに遊びに行くほど親しくなれないかあちゃんだが、先日地域の子育て支援イベントで話があったIさんのお宅に遊びに行く約束をとりつけた!ビバ、自分。


手ぶらも何なので、夫実家からいただいたサツマイモを数本持参し、築40年の社宅からピッカピカの瀟洒なマンションへ。

わあ。マンションホールだけで、うちの延べ床面積超えてます。(当社比)

防犯カメラが。インターホンにもカメラが。これでもか、というほどのセキュリティ。

おまけに、マンションの中庭で遊んでいた2歳ぐらいの男の子が、サツマイモ携帯したベビーカーとうすら笑いのかあちゃんを見つけ、「○×□@?жд!!」と叫ばれてしまった。

怪しくない、あやしくないよぉ。これは手土産のサツマイモで不審物じゃないよ、お母さん呼んでこないでね。


これでもか、というほどのセキュリティ。



おかあちゃんなんて、この間朝、夫より先に息子と病院にでかけ、帰ってきてびっくり。鍵を持って出かけていなくて、当然夫は鍵をかけて出社。電話も出ず。あぁ、今日は出張だったっけ。うわあ、たいへんです。緊急事態です。息子はひもじい思いをしています。うちは1階です。ふと見ると、部屋の窓の鍵が開いています。(いつもです)窓まで、1m70cm。



ええ、のぼれました。ちょっと苦労しましたが。

一般道路から丸見えです。付近を歩いているおまわりさんがいたら、間違いなく今職質かけたい人NO.1です。


息子に「ちょっとまっててね~。中に鍵入れたままお父さんが会社いっちゃって入れないから、お母さんここから登って鍵開けてくるからね!」と誰も聞いていないのにやたらと説明っぽいセリフを大声で吐き、誰かにとがめられたときの身の潔白の証明の仕方を考えながら、ここ何年もつかったことのないところの筋肉をフル稼働し、なんとか侵入成功。おっと靴も忘れずにね。


・・・なんてことがつい先日あったばかりのうちの社宅。セキュリティー度は皆無。なしなしなし。でもおかげでひもじい息子にお腹いっぱい食べさせる事ができたんです。このマンションではそれができない。ざまみろ。


Iさんちはとてもきれいに片付いていて、家具もあるべきところにあり、インテリア雑貨や、生活用品もあるべきところにしまわれていて、大変うらやましい。


そして、息子の目がキラリーンとかがやいたのは、ジャングルジムや滑り台、ボールハウス、数々の車とそれが走ると思われるおもちゃの街並み。おおおお。すごいぞ。大人のかあちゃんでさえ、息子をほっておいて遊びたくなる代物だ。



同じものは見つけられないが、こんなんだ。すごいなあ。


IさんとこのYくん(2歳10ヶ月)は車がとってもとっても好きらしくて、ほぼエンドレスに車について熱く語ってくれた。そんな中。


「があああぁぁぁ」


緊急事態です。街に、街に怪獣が現われました!!



Yくんの大事な街で怪獣が暴れております!道路を踏みつけ、建物や車をなぎ倒し、「があああと吼えております。のしのし。

はっ。Yくんが泣きそうです。初めて来たのに出入り禁止一歩手前か!?

うう、ごめんなさい!緊急事態緊急事態!だれか助けて!!


あ、あれはだれだ!ウルトラのかあちゃんがやってきた!しゅわっち。

かあちゃんはつよいんだぞ。あっという間に怪獣をつかまえて遠いお空にぽ~いだ。てぇぇぇぇぇい。


でもIさんとYくんは「いいよいいよ~。どんどん遊んじゃって。」と許してくれた。

いい人だ。

Yくんは最近お母さんがしゃべったことを毎回まねするんだ。いい子だ。


息子はとっても満足して家に帰っても上機嫌だった。よかったね。