無料なら効果があるのか | 大学という斜陽産業

無料なら効果があるのか

勤務先でも、いろいろと学生の資格取得の支援をしている。が、最近景気が良いせいか(=就職状況が良いせいか)、この支援用の課外講座の受講生が減ってきている。


そこで、これを梃子入れするためにいろいろと他の大学の情報を集めたところ、近隣の某大学では、ある一連の資格(例えば英検のように級があるもの)の合格者を増やすために、最も入門の科目を無料で開放しているとのこと。


もちろん、その制度の導入の際に授業料を値上げして実質的には無料ではない、というような裏技は駆使していない。


そこで、もう少し探った(というか、その大学に知り合いがいる人が聞き出した)ところ、


(1)制度導入時は多くの受講生がいたが、最近受講生が減ってきている。

(2)入門レベルに合格しても、中級、上級と受講する学生は少ない。


とのこと。(2)は当然と言えば当然なのかもしれないけれど。


個人的には、身銭を切った方が身につくと思うし、受講料を無料にしないで、合格したらcash backならぬ報奨金でも出した方が良いと思うのだが。


はたして勤務先はどうするのだろうか。