直接現場を見たわけではなく、あくまで話を聞いただけで事件を見事推理して解決に導く(ただし、超毒舌)超すごい執事のミステリー小説。それが、『謎解きはディナーのあとで』




※初巻は実家にあるという痛恨のミス💦 


2011年にドラマ化され、嵐の櫻井翔さんがこの毒舌執事・影山役で主演をつとめています。宝生麗子役は北川景子さん!また、2013年には映画化もされています。櫻井さん扮する影山になら暴言吐かれても文句言えないなーなんて思ってしまいます。


・あらすじ

 宝生麗子は世界的大企業グループの令嬢でありながら、国立署の刑事。刑事としては新米の彼女は自分が関わった難しい事件の内容を執事である影山に話してみせるのだが、

『お嬢様の目は節穴でございますか?』などと毎回毎回暴言を吐かれるハメになる。

 ただ、影山は暴言を吐くだけではない。

なんと、麗子から話を聞いただけでこの事件を推理し、華麗に解決してしまういわゆる安楽椅子探偵のような存在なのだ。

 今日も国立市で事件が起きる、麗子が駆り出される、風祭警部が暴走する、麗子のストレスが溜まる、麗子がディナーを始める、影山が給仕する、麗子が事件のことを話してみせる、影山が麗子に暴言を吐く、麗子が応戦する、そして……影山が見事に事件を推理する!


・感想

 暴言を吐く執事って聞いたことないので、とても新鮮でした。それに対し「クビよ!」て麗子が言うんですけど、実際はクビにされる方もなく、なんなら麗子も事件解決のために影山に信頼をおいていて、いいコンビです。

 影山のように人から話を聞いただけで事件を推理しようと思うと、相当頭が切れていて、かつ限られた情報でどういった事件かを考える想像力がないとできないので、毎度ながら影山は一体何者なの、、、本当にただの執事なの?と思いながら読んでいました。


 また、麗子の先輩にあたる風祭警部が相当ウザイ性格なのになぜか憎めない笑。麗子からしたらストレスの原因なんですが、第三者として物語を読んでる分には面白いです。色々空回りしてたりもして、何なら頑張れ!と応援したくなる時すらありました。麗子がすごすぎで薄れがちですが、風祭警部も実はそこそこお金持ちの御曹司なんですよね。


 タイトルにディナーとついているとおり、麗子がディナーを楽しんでいるシーンが必ず出てくるのですが、さすがはご令嬢、メニューが毎回すごい☺️

 もはや高級フレンチやらイタリアンやら食べに出掛けているのかと思うようなメニューが自宅の食卓に並びます。レンズ豆のスープなんてうちじゃ出したことありません笑。そもそもレンズ豆ってどこに売ってるんだろう?な状態です。推理ももちろん楽しいですが、麗子のディナー(時には朝ごはんなどもあり)のメニューを見るのも楽しみの一つでした。







風祭警部が主役のスピンオフもあり。


櫻井翔さん出演の映画版