会社の中でも経理部を中心に繰り広げられるこちらの作品は、2019年には多部未華子さん主演でドラマ化もされています。ジャニーズからはジャニーズWESTの重岡大毅さんが出演しています。
・あらすじ
天天コーポレーションの経理部に在籍する森若沙名子は、『イーブン』をポリシーに仕事を進める27歳。的確に、そして淡々と仕事をこなす姿から「怖い経理の人」と思われてしまうこともしばしば。
そんな森若さんが、経理部に持ち込まれる領収書や経理に関わる申請書から会社のさまざまな問題にに直面し、時にはそっと解決、時には静観、時には大胆な行動に出ながら、会社の色んな部署の人たちと関わり、そして恋愛も、、、!!
感想
・まだお話は続いているのですが、新刊が出るたびワクワクしてたまりません。
会社でのテキパキ仕事をこなす森若さんと、プライベートでペディキュアを楽しんだりする森若さんは結構ギャップがあるんじゃないかなと思っています。短編連作なので毎回会社のさまざまな部署にいる、さまざまな人たちが出てくるのですが、全員「あーいるよねこういう人!」て思える人たちなのがリアルですごいです。営業成績は良いけどちょっとずるい人、誰とでも仲良しだけど実は噂話が好きで色々吹聴してる人、ツンケンしてるけど実は優しい人など、どこの会社にも絶対一人はいるような人たちが、天天コーポレーションにもいます。
恋愛パートは話が進むにつれて森若さんにも変化が出てきてキュンキュン度が増すのでそこもこの小説の魅力だと思います。
ちなみに私は、この小説を読んで経理の仕事に興味を持ち始め、簿記三級取りました笑。今は二級の勉強をしています。
お仕事小説はたくさんあれど、経理部を舞台にした小説って珍しい気もします。この小説を読んで、経理部の人たちがどれだけ会社を支えてくれているかも知ることができたのもよかったなと思います。
漫画もあります
ちなみに、同じく天天コーポレーションを舞台にした小説が実はこの作品より前に出されてます。
森若さんの同期の女性が主人公の一人として出てきます。