言わずと知れた近代日本経済の父・渋沢栄一。

彼が携わった企業は数百社にのぼり、それらの企業の多くが今でも現役で日本経済を支える重要な企業として君臨しています。


そんな彼の著書がこの『論語と算盤』

論語ってなんだか難しいのではないか?と思う方もいるかも知れませんが、論語の言葉を用いながら、意味も説明しながら仕事に対しての取り組み方を述べている本ですので、論語に馴染みがなくても読みやすい本だと思います。また、日本経済の父と言われる彼らしく、仕事への取り組み方だけではなく、仕事で得た利益を己の利益にするだけではなく、国を豊かにするために利益を社会に還元する大切さも説かれています。


渋沢栄一のすごさは携わった企業の数はもちろんのこと、この業種の幅広さにもあるかと思います。


東京商工会議所より「渋沢栄一が関わった約500の企業等」


彼の携わった会社一覧を調べるとわかりますが、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行といったメガバンクやその他地方銀行があると思えば、保険会社、鉄道会社、製紙会社、ホテル、造船所、漁業などもあり、「え!?その会社も?そんな業界の会社も?」と驚かずにはいられません。

今の日本があるのは、まさに渋沢栄一の存在があったからこそと言えますね。


そんな彼だからこそ、読んでいて説得力があります。また、あの時代だとどうしても根性論精神論が強いのではないかという先入観があったのですが、そんなこともなかったのは意外でした(失礼)


2024年度から新しい一万円札の顔となる渋沢栄一の言葉に触れてみるのはいかがでしょうか。



子ども向けに超訳されたものもあるので、子どもと一緒に読んでみるのもいいかもしれません。