私が読書を好きになったきっかけは実は大人になってからで、本当に偶然でした。
学生時代は夏休みの読書感想文を書くために指定された小説を読むのが精一杯、かっこつけて図書館によく行くものの、借りてきても途中で挫折して読まずにすぐに返してしまったりということをしていました。読みたい気持ちはあるけど、文字ばかり見ていると疲れちゃっていたんです。
それでも現代文の成績はよかったです。逆に古典はからっきしでした。テストは毎回現代訳の方をひたすら暗記して臨んでいました。
そんな私が読書をするようになったのは、25歳になってから。遅いですよね。自分でも思います。
当時私は、大学時代から同棲していた恋人がいたのですが、その人が根っからのギャンブラーでデートといえばパチンコ・スロット。その影響を受けて私もギャンブラーの道へ。仕事が終わればパチンコ屋まで恋人を迎えに行く、そして閉店まで粘る。
休みの日も朝からパチンコ、お昼になれば店員さんを呼んで休憩札を出してもらって近くのご飯屋さんでご飯を食べて、戻ってまたパチンコ。出ないなと思えば一日に何軒も梯子をする、そんな日々でした。
毎月給与が入ったらまず光熱費や家賃、カードの支払いを済ませておく。そして残ったお金でギャンブルに勤しむ。基本的にパチンコ以外の支払いはカードでした。スーパーでの買い物もカード、日用品買うのもカード、服や化粧品は滅多に買わず、美容院なんてほとんど行かず前髪は自分で切ってました。唯一ギャンブル以外で現金を使うのは勝った日の外食(ラーメン屋さん、牛丼屋さんなど)
そしてお互い手元に現金がなくなったら次の給与日まで我慢。仕方ないから我慢してる時は家でネットゲームやったりしてました。
今考えても信じられない生活だったと思います。
手元にお金がなくなったからとキャッシングまで手を出さなかったのが唯一の救いだったかなと思います。なくなったら数日は我慢できてたおかげで、今日まで私は一度も借金をしたことがありません。
まぁなんの自慢にもなりませんが。
そんな日々を数年続け、気づけば25歳に。
アラサーになった私は、ふと現実を考えて怖くなったのです。
この先も、こんな生活し続けるのだろうか、と。
②へつづきます。
