優しい気持ちになれる、人との繋がりを今一度見つめ直そうと思える小説。
それがこの『わたしの美しい庭』
血は繋がっていない、だけども素敵な家族である統理と小学生の百音。そして同じマンションに住む路有。彼らの住むマンションの屋上には縁切り神社があり、統理が管理しています。
この縁切り神社にやってくる、様々な縁を切りたい人たちのお話となります。
本当にいろんな人が出てくるのですが、わたしは特に「あの稲妻」というタイトルの話が好きです。
桃子という女性が出てくるのですが、もう感情移入しまくって泣きそうになるほど。
縁切りって「切りたい」縁と「切らなきゃいけない」縁があって、その二つは全く違うものなんだなと考えさせられました。
全体を通してゆっくりとした時間が流れている小説なので、忙しい日々に追われてる方にぜひ読んでもらいたいです。家族の在り方についても考えさせられました。
ちなみに、以前Twitterで特別プレゼントキャンペーンがやっており、表紙と同じデザインの図書カードが当たったのですが、いまだにもったいなくて使えていません笑。表紙のデザインとっても綺麗でしょ?実際の本は特殊な加工なのかキラキラしています。
