本日は勤労感謝の日!!

ということで、私が今まで読んだ本の中でもめちゃくちゃパワフルなお仕事小説だなぁと感じたのがこの『上流階級 富久丸百貨店外商部』

現在文庫では3巻まで出ております。

4巻は来月発売のようです!!楽しみー♡


恥ずかしながら、この本に出会うまで「外商」という言葉も、存在も知りませんでした。

ごくごく普通の家庭に育ったので接点を持ったこともないし、これからも持つことはないんだろうなと思います。持ってみたい気持ちはありますが笑。


外商とは、百貨店などの超お得意さんを相手にする

営業さんというイメージでしょうか。それこそゆりかごから墓場までなんでも相談に乗ってくれて対応してくれます。顧客の買い物というよりももはや人生をサポートする、と言っても過言ではなさそうです。

超お得意さんなので数万ちょっとの買い物しただけでは外商員はつかないようです。総額いくら買えば外商がつくのかというのは、百貨店によって違うようです。だけど共通して言えるのは、それこそタイトル通り、外商部は上流階級の方々のための部だということでしょうか。


主人公は富久丸百貨店外商部で働く鮫島静緒という女性外商員。この女性が本当にパワフルなんですよね。もういつ休むの?ってくらいに働く働く。働き方としては完全にブラックの域に達していて、顧客の無茶な要望(例えばもうどこも売り切れしてる〇〇がどうしても欲しい!とか)にもありとあらゆる手段で対応していくんです。顧客のためならどこにだって行くし、どんな人にも物おじせずぶつかっていきます。その姿を見ると、大変そうだなと思いつつも静緒くらいの気合いで仕事したい気持ちが芽生えてきます。外商なので当然課せられたノルマも半端なものではありません。大変だとたまに愚痴りながらもノルマ達成に奔走する静緒がかっこいい!


そしてそんな静緒、実は序盤で同じ会社の男の子と同居することになるのですが、その二人の関係性って恋愛じゃないのにとても良いんです。

どんな関係なのか、その男の子が何者なのかは読んでからのお楽しみ。


現実ではそんなブラックな領域で働くのなんて絶対大変だけど、でも仕事にめちゃくちゃ打ち込むような感覚を味わいたい、そして外商部を通じてセレブの世界をのぞいてみたい方におすすめです。


私?私は仕事は好きだけどブラックの域では働きたくない派です。次に紹介するお仕事小説の働き方に近いというか、現実はそれが理想です笑。