私は、恩田陸さんが描く学園小説が好きです。

夜のピクニックや六番目の小夜子など、大人になって読むと、こういった青春をしてみたかったなという気持ちになります。登場する学生たちがみんな等身大で、色々悩んだり壁にぶち当たったりしながらも、今この時しかない青春を謳歌しているんですよね。それが眩しく思えるんです。


そんな恩田陸さんの作品。私は何度も読み返すことも多いのですが、今回はその中のネバーランドについて。

こちらの作品は2001年のドラマ化もされており、当時ジャニーズjr.で元タッキー&翼の今井翼さん、元V6の三宅健さん(滝翼もV6も解散してしまったの時代を感じる😭)、そしてまたまた当時ジャニーズjr.だった生田斗真さん、村上信五さん(現在関ジャニ∞)も出演とかなり豪華な顔ぶれでした。(ちなみに元ジャニーズの田中聖さんも出てましたがちょっと色々あったのでここでは割愛。しっかり罪を償って再生して欲しいところ。。。)


舞台は冬休み中の男子校の寮『松籟館。みんなが帰省する中、それぞれの事情を抱えて寮に残って休みを過ごすことを決めた男子高校生たちの物語です。最初はちょっぴりホラーな展開で始まりますが、基本はみんなでご飯を作って食べたりしているので、まるで自分も一緒に寮で冬休みを過ごしているかのような気分になります。

たった数人しか残っていない寮のもの寂しい雰囲気を出しながらも、男子高校生特有のあの賑やかな雰囲気も同時に描いている恩田陸さんは本当に素晴らしいです。


やがて、男子高校生たちは告白大会を始めます。その内容は結構ディープなもので、高校生が背負うには重すぎるのではという内容もあります。


告白大会が軸となり、色んな謎が散りばめられています。その謎は物語が進んでいくに連れてこちらの心も重いものから解放されていきますのでご安心を。誰がどんな告白をするかは読んでみてのお楽しみ。


ちょうど1ヶ月ほどで冬休みですね。

これを機に、ぜひネバーランドを読んで男子寮での冬休み擬似体験をしてみるのも、悪くないかと思います。もちろんみんなと一緒に告白大会に参加し、告白の真相を考えながら。