中国では、山岳地帯から、沿岸河口までの1000-2000万ヘクタールの生態系を回復させる取り組みがされています。「国連の生態系の回復の10年」のプロジェクトで、最初の10のグローバル回復フラッグシップ賞も授与されました。
川以外の田んぼなど、周りの地帯を合わせて1000万から2000万ヘクタールなどというと、かなり広大な面積です。
山の中のだんだん畑から始まり、川、そして砂浜、海までにわたって自然を回復させる調和的なアプローチで、生態系の回復を図る取り組みです。
これにより、チョウザメ、水鳥、貴重なモミの植物などの種が回復していったとか。
日本では川がありますが、川の周りまで入れて考えてやっているかというと、ないような気がします。
内容は、こちらに。
UN
Science and tradition drive China-wide effort to restore landscapes
The UN Decade on Ecosystem Restoration
https://www.unep.org/interactive/flagship-initiatives-boosting-nature-livelihoods/#1
詳しい評価は、こちらに。
sciencedirect
Evaluating the effectiveness of the Shan-Shui Initiatives in China
動画も見つけました
GLOBALink | A glimpse of projects under China's Shan-Shui initiative
田んぼにいる魚がいることで、有機肥料になり、害虫も食べてくれるという、農家の人の声は、なるほどと思わされました。
こういう検証が日本でももっとあればと思いました。
こちらの取り組みは現在進行中で、いろいろ検証されながら、トレードオフになるのも検証しながら、考えられてやっていこうとされています。
日本でもいろいろと、もっと川の周りの森とか田んぼとかも入れて、川の先にある海、砂浜、魚まで考えて、まずはあちこちやってみてはどうだろうかと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
