タンチョウはツルの恩返しのツルです。
ツルなのかタンチョウなのかと言うと、ツルです。そしてタンチョウです。

ツルの種類が多くあって、ツルの恩返しのツルがタンチョウなのです。

 


越冬のためにシベリアから来て、帰って行くツルが多い中、唯一、日本に住み、定住し、子供を産み、子育てして繁殖するツルであります。

しかし、乱獲、開発により、いっとき絶滅したとまで思われました。


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簡単な年表
江戸、明治期:乱獲、湿地開発により激減
1920年代:絶滅と思われたが、釧路でわずかに発見
1952年:30年経っても33羽。
天然記念物、保護の対策がとられるも、生息数はなかなか回復せず。餌付くことがなかった。

1962年:地元住民の精力的な力的な給餌により、個体数少しずつ回復。以後、回復し始める
2005年:1000羽を超えるまでに。

 

 

今まで100年かかってます・・・!

エサがなくなる冬季に、田んぼに餌を撒くことをしたのですが、それでもなかなか回復しなかった。
しかし、コーンを撒いた事でそれを食べる個体が出て来たのと、大寒波が来た時もあって、急速に餌付いて、食べるようになった。
それをきっかけに、個体数は増え始めたようです。

 

 


 

 

野鳥の会の「タンチョウの保護の取り組み」から思うこと

読むと、タンチョウのために取り組む人の努力が胸に堪えました・・・

 

詳しい情報や分からなかったですが、冬の間のエサ不足の給餌を思うと、おそらく生息地と呼べるものはほとんど無いでしょう。

 


タンチョウは今では生息数を回復させてはいるものの、冬季の餌がなければ、どうなっているか分かりません。

絶滅寸前なのに、生息するに足る自然がない状況なのです。

 

そして冬季に餌場に密集するので、病気が発生した場合、一気に壊滅する怖れがあります。

環境省もそれは分かっています。野鳥の会も。

野鳥の会では泪ぐましい努力で、冬季のエサ不足のために、対応されています。
土地がトラストされていたりしますが、それでもペアがわずかに住めるぐらいの土地です。

環境省と野鳥の会が対策しても、まだタンチョウの完全なる安定はまだしておりません。

 


以下、野鳥の会のHPを読んでの感想です。

こうした状況はどうしてなのかと、毎度、思わざるを得ません。

 

自然の生息地がない状況なのに、なぜ、まだ国も企業も、無制限に工事したり、住宅が建ったりしていく状況なのでしょう。

それはもう、意味が分かりません。


以上、タンチョウの保護に思うことを書いてみました。


今後このような状態、日本の状態をどうしたらいいのか。

 

コウノトリは今まで50年で200羽まで復帰したとはいえ、野生定着はまだ。

タンチョウは100年・・・・1000羽。まだ餌場を用意している状況・・・

 

取り組まれている方々の努力は、本当に泪ぐましいものがあります。

人間世界で職人や家業としても長年取り組まれている稼業があるでしょうけれど、50年も100年もかけて取り組まれているものが、ここにもあり・・・

 

 


どうしたらいいのか、生息地の拡大再生を含めて、また今後いろいろ調べて見て、どうしたらいいのか、また書いてみたいと思います。

単なる一般人の私の考えですが、いろいろと考えや計画を会話することは大事と思います。

時に間違っていることを言うかもしれません、おかしなことを言うかもしれませんが、私だけでなく、誰でも、互いに思っている事、考えを言い合うほうが前へも進みやすいはずです。

私もこれからもタンチョウを応援しています。